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Pagan Metal Horde Vol.4 レポ

2019年12月15日、赤坂ReNY alphaにて行われたPagan Metal Horde Vol.4(Hordeって何…)に行ってまいりました。レポというか日記代わりに記事書きます。

私とペイガンメタル2019

ガチ勢には申し訳ないんですがこのジャンル、私はっきり言ってニワカです。異教徒の神を信仰してればペイガン、ってのはなんとなくは知ってるんですが、正直フォークメタルとペイガンメタルとバイキングメタルをドン!てまとめて出されてもわかる自信ないです。あとグロハン好きなのにAlestormよくわかりません(とっとと聞け)
・そこそこ聞いてるバンド:Turisas、TÝR
・東京公演チケット買ったけど大阪買ってない:コルピ
・今年結構聞いたこの手のジャンルの曲:Pagan Revolution(エルヴェンキング)、Trollhammaren(Fintroll)
て感じです。有名どこしか聞いてないんです許して、正直コルピがこの枠でいいのかもよくわかりません。まぁ……英語じゃないからフォークだろ!くらいの雑なノリですみません。
今回のPagan Metal Horde Vol.4(Hordeって何…)は出演3バンドとも初来日ということで、知見を広めるためにも行ってみました。

PAGAN REIGN

(オープニングアクトは省略)
一番手を飾ったロシア出身Pagan Reign。ヴァルハラからの出戻り組(※解散→再結成の意)とのこと。
ロシアというよりソ連という印象で、曲名も歌詞も全部ロシア語。しかもデスボイス。全然聞き取れなかった。ついでに言うとMCもロシア語。でもスパシーバスパシーバ言ってたので多分いい人たちなんだと思う。ボーカルがロシア人特有の顔面の筋肉が動かない強面フェイスで超怖い。
歌ってる内容とか色々とわからないことも多かったが、正直に言ってめちゃめちゃよかった。事前にすぽちふぁいで予習した時は「なんか…あんまわからんな…」的なふわっとした印象だっただけに、いい意味でライブとの落差がありとても良かった。
何よりもメンバー構成が最高。共産圏の森の香りを強く感じさせる男4人+図書館司書っぽい女性1人という構成なんですが、この図書館司書さんがマジで最高。男4人はギターボーカル、ドラム、ベース、ギターの編成なんですが、図書館司書さんの担当楽器はフルート、リコーダー、なんか小さい角笛、8弦の謎弦楽器の一人で4楽器。ヘドバンしながらギャーギャーヘビーなサウンドをかき鳴らす共産圏の木こり4人の横で、図書館司書さんが棒立ちでフルートやらなんやらを吹いてる光景がそもそも最高of最高に面白いし(一人だけ譜面台立ててたのも◎)、それでいて図書館司書さんのサウンドがバンドの一番の特徴になってる点もアツい。謎の小さい角笛に至ってはめちゃくちゃ音量がでかくて、手のひら程度の大きさしかない楽器なのに、吹いた瞬間一瞬でバンドの音すべてを塗り替えててめちゃ面白かった。
音楽的な特徴でいうと、素朴で朴訥なんだけど独特な曲調。イントロ→テーマに入る時の一瞬のBPM変化やら、6/8、12/8など複合拍子混合拍子が多めなのが面白かった。PFMを若干彷彿とさせるような曲もあったし、東ヨーロッパ~イタリアのプログレに近い音楽性も少しだけあった。まぁでもプログレっていうほどプログレでもないというか。5拍子と6拍子の混合みたいなああいうのは無く、自然体で聞ける感じ。東ヨーロッパ~トルコ東あたりの地域のDNAは6拍子で出来ているのかなぁ~とぼんやり思った。

EINHERJER

ノルウェー出身の重量級ヘビメタバンド。でもノルウェー出身だし歌ってる内容が北欧神話寄りだからバイキングメタルに分類される…のかな?アルバム名が「Dragons of the North」なのがとても良い。Dragonは無条件で正義なのだ。
私はゲームオブスローンズ信者なので「of the North」とか言われただけで脳内ウィンターフェルになるんですが、このバンドの見た目は完全に鉄諸島出身!イカ!って感じ(伝われ)。要するに欲しいものは奪い取れ、ヴァイキングの誇りを持て的なそういうやつ。というか今書いてて思ったけど共産圏の木こりの次にヴァイキング出てくるこのイベントマジで異常じゃないか?
音はパワフルでも、音符自体はパワーコード+αと少ないため、個性なり民族っぽさを出すために妙な音階を使ってるのが非常に興味深かった。リディアンに近いんだけど開始1秒で長3と短3両方でてくる謎の音階の正体が今もわからずモンモンとしております。TÝRも妙な音階よく使うけど、どういう音楽的バックグラウンドを持てばああいう音階思いつくのだろうか。そもそもスタート地点が普通のスケールの考え方じゃない気もする。本能的にやってるというか。意図せず転調(というか平行移動)してる場所も多いんだろうな多分。
ギターのフレットにめっちゃルーン文字が書いてあってかっこいい(小並感)んだけど、読めなかったからよくわからなかった。ルーン文字作詞とかレベル高すぎんよー(未来の自分に対する強烈な攻撃)

TÝR

はいキマシタワー!ティア!フェロー諸島出身!場所的に多分由緒正しいヴァイキング!
TÝRはそもそもの曲の完成度自体が高い。独自性の高い曲をそのままライブでやるんだからまぁそりゃいいわな。という。あと顔がいい。顔がいい人がいい曲歌うんだからそらいいわ。弱点なしかよー
横に太いベースの人がサービス精神旺盛で超盛り上げてくれててよかった。寡黙でクール系なメンバーに混ざって一人陽気で笑顔なプレイングだったし、多分彼ピザとか好きだと思う。でもゾンビ映画だったら死んじゃう役だからゾンビ映画には出ないほうがいい。
TÝRは非常に曲のバランスが良い。ツボを心得てるというべきか。脂っこいトンカツを美味しく食べるためにはシャキッとしたキャベツが必要なわけで、民族土着ヴァイキングみたいなテーマにはシャキッとしたリフやらリズム隊がいるととっつきやすいですよね。曲単位でもアルバム単位でもそういう部分に気が回ってて大変好印象です。あと顔がいい。

赤坂ReNY alphaの出音

(否定的な意見が含まれます)
新しいハコだし小さめのハコだからしょうがない面もあるのかもしれないけど、出音が正直良くなかった。前座のEthereal Sinは終始ぐちゃぐちゃ、EINHERJERの最初の方で一瞬PA通った音全部消えたし、TÝRの最初の2曲くらいもバランス明らかにおかしかった。Pagan Reignもクリック同期まわりでなんかトラブってたんじゃないか?という気がする。
そもそも全体的な音がでかすぎる。耳殺す気かw
細かいこと言うと、キックとスネアだけ異常に大きくしすぎておりそのせいでベースのアタック消失。ギターは何故かハイカットが強く非常にこもっておりソロでも全然前に出てこない。キックでかすぎてボーカルも聞こえづらい……とまぁ、もう少し頑張ってほしいかなと思いました。
ヘビメタって重低音めちゃ出るイメージあるけど、単にそこの音量上げりゃいいだろみたいな投げやりなミックスすりゃいいわけじゃなくて、キックなりベースの低音の手数が多いからこそそのあたり食い合わないように丁寧にやんなきゃいけないんじゃないの…と思いました。赤坂ReNY alphaさんよろしくお願いします。

結論

よくぞこの3バンド、全員初来日のイベントを実現させたなEvoken素晴らしい、の一言に尽きます。知識があんまりないだけに正直行く直前まで不安だったんですがめちゃ楽しかったです。
割とマイナーなジャンルだけになかなかこういう機会も無いし本当にありがたい。ありがとう…

あと、パワーメタル系のライブよりもペイガンメタルの方が可愛い女子が多かった気がする。というか女子自体多かった。
童貞力を固めたものがパワーメタルだからモテないのはわかってるんだけど、それでもこう、ペイガンの方がモテ度が高いというのはなんというか……なんだ……こう……あの……うん。
来年1月のTwilight Forceは大阪東京東京と3公演全通する予定なので、自身の童貞力を高めていこうと思います。

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