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写真撮影時における光とは?①

皆さんこんばんは。

前回の投稿からまた更新していこうと思いつつ、また1ヶ月以上あけてしまいました。
文章書くこと自体は好きなんですが、何について書くかなかなか思いつかなくて、ずーっとうだうだしてました。

これじゃ拉致があかんと、インスタのストーリーで募集したところ、「順光と半順光での撮影」と言うお題をいただきましたので、撮影時の光の使い方について色々書いていきたいと思います。
けんちゃんさん(@kenchan2099)ありがとうございました!

さて、順光や半順光とは何でしょうか?
ある程度写真を撮って歴の長い方はすでに理解されてることだと思います。
ですが、写真を初め手間もない方などは何それ?状態の方もいると思うので、先ずは光についての解説から入ることにしましょう。

光は向きによって呼び方が変わります。
主に「順光」「サイド光」「半逆光」「逆光」の4つで記されることが多いですね。
それぞれの向きは
・順光→被写体の正面
・サイド光→被写体の横
・半逆光→被写体の斜め後ろ
・逆光→被写体の後ろ
です。
ここでのポイントは、光の向きは全て被写体が基準であることです。
半順光とは、僕は聞きなれない言葉ですが、まぁ、順光とサイド光の中間くらいの認識で大丈夫でしょう。

そして、それぞれの光には特徴があります。
・順光→被写体の色や柄などが一番はっきり出る。影は真後ろに出るので、写真には写りにくい。
・サイド光→被写体の横半分に光が当たるため、反対側の半分が陰になる。陰影がつくため被写体の凹凸が分かりやすく、質感が分かりやすい。
・半逆光→サイド光ほど陰影は出ないが、光が当たってる側の縁にハイライトが入ってエッジが際立ちやすい。被写体の向きや凹凸の場所によっては光の反対側に影が出る。
・逆光→光の当たらない面がカメラ側に向くので、被写体が全体的に陰になる。被写体を適正露出にするためにはカメラ内の露出を上げる必要があり、そうした場合は背景は白飛びすることになる。全体的にフラットかつ柔らかい印象になる。

ざーーーっくり書きましたが、光の向きと特徴はこんな感じです。簡単でしょ?

さて、ここからはそれぞれの光の使い方ですが、ぶっちゃけると、

この撮影ではこの光を使いなさいって、無いんです。

人物だろうとフードだろうと物撮りだろうと、順光で撮ってもいいしサイド光でもいいしなーんだっていいんです。

ここで一番考えないといけないことは、その写真で何を表現したいのか?
もっと砕いて言うと、どんな写真を撮りたいのか?

例えば、アパレル撮影で洋服の生地の質感を見せたかったとしましょう。
その生地の細かな凹凸を見せなきゃいけない場面で逆光で撮影するのとサイド光で撮影するのでは、どちらが細かな凹凸を表現できるでしょうか?
無論サイド光ですね。

このように、「この光を使いたいからこういう写真を撮る」ではなく、「こういう写真を撮りたいからこの光を選択する」がそもそもの正しい順序です。

解説以上!

では面白くないので、それぞれの光をよく使う場面の一例を紹介しましょう。

・順光
スタジオでファッションチックに撮影する場合や、ロケでポートレート撮影する際に、背景の情報をしっかりと見せたいときに使用します。
スタジオでのファッションチックな撮影の場合では、硬めの光で真後ろに濃い影を落とすことで、派手な表情や動きを撮る際に用いることが多いです。
その他には、結婚式などの大人数での集合写真でも順光で撮るようなセッティングの写真館やスタジオが多いです。
理由としては、順光で影を真後ろに出すことで、誰かの影が他の人物に掛かることを防いでいます。(実際は真後ろの人に影がかかりますが、前に立つ人物で隠れる&雛壇で前後の高さが違うので顔は隠れない。)
ロケ撮影の場合は、太陽の正面に立つことで背景の情報を見せることができます。分かりやすいのは青空などですね。
注意しないといけない点は、被写体全体にフラットに光が当たるため、立体感のないのっぺりした印象になりやすいです。また、ロケの場合は太陽が高い時間帯の場合は光が正面且つ上から当たるので、光が後ろというようり下に出ることになります。
そうなると、被写体に凹凸がある場合、上が明るく下が陰になることになります。

・半順光
いわゆるレンブライトライティングか、もしくはそれに近いライティングだと思ってください。
被写体の斜め前から光が当たるため、サイド光ほど陰は出ませんが、凹凸のある部分には影が出ます。
明るい部分と影の部分のバランスが程よくなりやすいため、サイド光ほど印象的にはならなくとも自然な立体感を演出しやすいです。
人物撮影、物撮りに限らず様々な撮影で用いやすいことの多い光の向きです。
特に、スタジオで人物撮影をする場合は、最も使用頻度の高い光の向きだと思います。

さて、今回はここまでです。
次回はサイド光や半逆光についても解説します。
なるべく間開けないようにします。。。笑

最後にもう一度、

光を選択する際は、どういう写真を撮るためにどの光を選ぶのか?

これが一番重要なことです。

では、最後まで読んでいただいた皆さんありがとうございましたー!!!


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