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技術書典7 - 頒布・執筆レポート -

2019年9月22日、技術書典7にサークル参加してきました!サークル参加は今回で3度目。混雑のなか、弊ブースまで書籍をお求め頂いた皆様に、改めて御礼申し上げます。

頒布結果

新刊は冊子をBOOTH出品したいとも考えていたので多めに発注。結果は…期待より少し多く在庫が手元に残ってしまった感じです。前回比で被チェック数 -28 という結果がとくに反省点です。サークルカットを思い切って「ド直球」なものに変更してからの5日間で +190 という伸びだったので、サークルカットはやはり重要でした。

最終被チェック数:259
新刊冊子・頒布数:170部

新刊執筆で心がけたこと

TypeScript CompilerAPI の資料はあまり存在しません。その割に、守備範囲が膨大です。その存在を何となく知っていても「難しそう・使い所が謎」という2点が、さらに情報を少なくしているように感じます。

使い所が謎な技術を広めるためには、ユースケースの例示を増やすしかありません。今まで筆者が TypeScript 関連で発表してきた資料でも「UtilityTypes の実践的な使い所をもう少し知りたかった」というご感想をよく頂きます。

そのため「この課題を解くときに活用したな」という記憶に残るコンテンツを意識し、この「課題共有」にページを多く割いています。コードだけでは読み取れない意図や思考をたくさん綴りました。(白黒の印刷物よりエディタで見たほうが圧倒的に可読性良いですしね…是非サンプルリポジトリを clone してください)

技術書の魅力

Qiitaなどの技術ブログ記事は単一課題検索からの、早期解決」として筆者は書くようにしています(また、そういう記事が読みたいです)技術書は「読み手の想像力を喚起させる創作媒体」として魅力を感じています(この棲み分けは人それぞれで、あくまで個人的意見)

読み終えて頂いたあと「こういう使い道はどうかな?」という想いまで一人でも多く誘導できれていれば、執筆目的達成だと思っています。より多くの CompilerAPI ユーザーが増え、TypeScript の可能性をさらに引き出し、現場やプロダクトがもっと良くなることを願ってやみません。

頒布の感想

今回は2フロアになったこともあり、お客さんと話す機会が十分にとれたと思いました。いつものことですが、じっくり立ち読みした後でお求め頂く瞬間が一番嬉しいですね。

技術書典は「薄くて安いものを沢山」求められる場所だと思っていたので、高価で分厚い商業誌の「実践TypeScript」が早い時間帯に完売したことが意外でした。TypeScript が JavaScript スーパーセットであることからお伝えしたり、まだまだ利用者が増えているフェーズなんだなと改めて実感しました。

サンプルリポジトリ・BOOTH

public なリポジトリなので、TypeScript CompilerAPI に興味があるかたは、イチ資料として覗いてみてください。いずれも lib/src が見どころです。

第3章:https://github.com/takefumi-yoshii/tsc-api-stories-builder
第4章:https://github.com/takefumi-yoshii/tsc-api-nextjs-typesafe-link
第5章:https://github.com/takefumi-yoshii/tsc-api-vuex-guardian

もし面白そうだと興味をいただけましたら、BOOTHに出品しておりますので、ご利用ください。きたる Vue Fes Japan 2019 でも、少数ながら冊子販売を予定しております。これからも、TypeScript と Compiler API についての発信を続けていきたいと思っています。

PDF:https://booth.pm/ja/items/1575202
冊子:https://booth.pm/ja/items/1575217

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