ひとり

ひとりって、なんだろう。

「孤独」ということなんだろうか。

社会にいると、ひとりではいられない。

会社でのつながり。友達とのつながり、家族とのつながり。

それらに惑わされたり、縛られたりしながら、僕らは生きている。


僕らは、遠くの人ともつながることができるようになった。

手紙、電話、パソコン通信、インターネット、携帯電話にスマホ。

いろいろなものが、ひとりにすることを阻んでくる。

けれど、ひとりで生きていくのは、とても苦労をすることだ。

だから、どうにかして、他の人とつながって、生きていく。


でも。


心の奥底から人とつながるのは、とても難しい。

終生の友。生涯の伴侶。信頼できる仲間。力を託せる上司。

本当に大事だと思っていた関係でさえ、きっかけ一つで失われてしまったりする。

それは、自分の責任だったり、どうにもならない事がおきた結果だったりするかもしれない。


いくつものつながりを得ては失い、時には壊し、逃げて居場所を失う。

そして最後にはまた、ひとりになるのだろうか。


きっとそれは、ひとりになることを望み、それがかなったときだと思う。

精神的なものなのか、生活的なものなのか、それとも…。


こころがひとりになる瞬間は、きっと、ある。

それは、誰にでも、いつだって、起こりえるものだ。

ひとりであることが孤独を生み、寂しさや恐怖を与えるかもしれない。

けれどきっと、つながっている誰かか、つながろうとする誰かが、手を差し伸べてくれる。


そう、信じていたい。

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