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上海17時

もし給付金10万円貰えたら何に使うかということを考えながら、陕西南路✖️淮海中路から淮海中路沿いに西に歩いた。通り✖️通りの呼び方は、上海では一般的である。上海のタクシーに乗ると行き先を地名で言ってもわからない運転手が多く、通り✖️通りで行き先を言う。最近は滴滴というウーバーの中国版を使うことがほとんどなので、タクシーに乗ることが少なくなっているので、行き先を言うこともなく車に乗ることもザラである。西に歩くとまずiapmという香港のSun Hung Kai Propertiesが運営しているツインタワーと商業施設がある。高級ブランド店舗がたくさんあるが、私が欲しいのはiPhone。でも別に今のiPhoneが使えるので、絶対今買い換えるかと言われると、ないか。iapmを後にして、しばらく行くと石橋楽器上海店がある。ギター!?。学生時代、バンドやったりしてたし、久しぶりに創作活動やるか。でも日本戻ればギターあるし、今買うか?。やっぱないな。少しまた歩くと中国銀行発見、貯金!堅実な生き方。あり、あり!。でもせっかく貰えるなら、経済活動のために使うべきか、これもない。またまたチョット歩くと、寿司屋発見。皆んなでパーッと飲み食い。あるかな??でもダイエット中だし。やっぱないか。なーんてことを考えながら、上海の夕方、独り歩いた。雨も降ってきた。実際のところ、海外在住なので、10万円の給付金は貰えない。貰えるとなったらもっと真剣に考えるんだろうけど。45分くらい歩くと、武康大楼に到着。写真の建物。日本ではあまり馴染みはないが、上海では有名な建物。1924年に建築されたもので、96年も上海の街を見守りつづけている。陆家嘴の金融街のような近未来的な建物が立ち並ぶ街もあれば、この武康大楼のような100年近く昔の建物がたくさん遺されている街もある。魔都上海とはよく言ったものだ。個人的には後者の古き良き建築物が大好きである。先人達が創り上げたモノを後世にタスキを渡す。浪漫を感じる。雨降りの中、この建物を観てると何か懐かしいイメージが湧いてくる。10万円貰えたら、今日は父の日だから、父のお墓にお供えモノと日本で独りで暮らしている母に何か買ってあげよう。日本に帰れたときに。

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