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「老いさらばえる」? 「老いさらぼう」?

文語の「老いさらぼふ」が元の形。ヤ行上二段活用動詞「老ゆ」の連用形「老い」に、やせ細る意の「さらぼふ」が結びついたもの。「さらぼふ」はハ行四段活用です。

さらぼ-は(未然形)/ひ(連用形)/ふ(終止形)/ふ(連体形)/へ(已然形)/へ(命令形)

したがって、口語では「老いさらぼう」となります。

「老いさらばえる」は、文語で下二段活用の「老いさらばふ」と誤認されたのが、口語でもそのまま下一段活用として引き継がれたものと考えられます。

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