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時刻の書き方

時刻の表記では、英語に倣って、コロン「:」を使った縮約形が用いられます。イギリスではコロンの代わりにピリオド「.」が使われることもあります。但し、日本語の文章中では、日付と同様、縮約形を用いずに「…時…分」と書くようにします。

時刻の表記は、12時間制と24時間制に大別されます。

12時間制

日付が変わる真夜中の正子(しょうし)と、真昼の正午を境に、一日を二分した表記法です。

日本語の場合は、「午前/午後」に続けて、時と分を書きます。時は0から11までの値を採ります。

午前0時0分/午前0:00(正子)
午前9時15分/午前9:15
午後0時0分/午後0:00(正午)
午後6時30分/午後6:30

英語の場合は、時と分の後に、「a.m./p.m.」を書きます。「a.m.」「p.m.」はそれぞれラテン語の「ante meridiem」「post meridiem」の略で、「真昼の前」「真昼の後」の意味です。時は日本語と異なり、12から始まった後、1から11までの値を採ります。

12:00 a.m.(正子、午前0時0分)
9:15 a.m.
12:00 p.m.(正午、午後0時0分)
6:30 p.m.

分の後には半角の空白を置きます。「a.m.」「p.m.」の「m」の前には空白を入れません。

24時間制

正子を起点に、時を0から23までの連続した値で表記する方法です。12時間表記の混乱を避けられるという利点があります。

0時0分/00:00(正子)
9時15分/09:15
12時0分/12:00(正午)
18時30分/18:30

午前と午後とを区別せずに書く方法ですから、「午後18:30」のような書き方は誤りです。

国際標準規格のISO 8601でも、24時間制が採用されています。

2020年7月11日18時36分1秒(日本時間)
【基本形式】20200711T183601+0900
【拡張形式】2020-07-11T18:36:01+09:00

秒の後ろの「+0900/+09:00」は、原子時計とロンドンの標準時を基準にした協定世界時(UTC)との時差を表しています。UTCを示す場合は、この部分が「Z」になります(例「2020-07-11T09:36:01Z」)

通常の時刻表記でも、国境を跨ぐやりとりでは、末尾に「(日本時間)」「(UTC+09:00)」「(JST)」などの表記を付けるべきです。なお、「JST」は「Japan Standard Time(日本標準時)」の略です。

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