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編輯長殿

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『日本経済新聞』『ファイナンシャル・タイムズ』など、日経メディア記事関連の投書。日本経済新聞社のオピニオンマガジン『日経COMEMO』https://comemo.nikkei.… もっと読む
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2019年9月の記事一覧

もしUberのサブスクリプションが日本に上陸したら

Uberがサブスクリプションのサービスを始めるとのこと。何でも、月およそ3,000円ほどの料金で配車が利用できるのだとか。 もしこれが日本でも利用できるようになれば、電車やバスから多くの利用者がなだれ込んでくるかもしれない。何度も交通機関を乗り継ぐ必要はないから、移動中の疲れも軽減される。特に月数千円という料金は魅力的だ。交通費が自己負担である派遣社員にとっては朗報だろう。が、いいことずくめではない。 問題は何と言っても渋滞である。以下の記事によれば、米国では既にUber

安全対策は青天井

福島原発事故に関する刑事裁判で、今日東京電力旧経営陣3人に無罪が言い渡された。当然の判決である。 争点となっていた、津波対策の必要性を指摘したという元幹部の供述調書については、「会議で報告したのではなく、資料を配付しただけ」だというし、また国が出した「長期評価」ついても、当時は参考程度の情報と見なされ、「原発の安全対策を考えるのにあたって取り入れるべき知見だという評価を受けていたわけではない」のだから、これで原発を止めろという方が無理だろう。 筆者は現在製造業に勤めている

テレワークを実施できる環境はもう整っている

断言するが、事務職がわざわざ職場に出頭する必要性は何一つない。 災害時の通勤難民が話題になる度に、つくづくそう思う。 事務仕事というものは、基本的にPCが一台あればできるものである。通信網も今や全国津々浦々に張り巡らされているのだから、一箇所に留まって作業しなければならない理由はどこにもないのである。 ウィルスなどのマルウェアが心配であれば、システム部門がセキュリティー対策を施したPCを貸与すればいい。文書をPDFにまとめておき、印刷や複製に制限をかければ、自宅で印刷し