山上聖地 越知山越知神社 ➄
越前加賀海岸国定公園内に位置する風光明媚かつ自然豊かな霊峰越知山。その山上に鎮座する越知山越知神社で、私が衝撃を受けたのは鳥居です。二つありますが、いづれも樹皮を剝いだだけでなんの加工も加えず組み立てただけ、プリミティブなその姿に驚きと感銘を受けました。
手触りで樹の温もりが伝わってきます。明らかに樹魂が宿っていることが感じられます。それは越知の神々であり、神霊です。越知山は山岳信仰の聖地として1300年の歴史を有します。
神仏習合の名残りが、
山川草木悉皆仏性の精神が、
自然崇拝の祈りのこころが、
ここ越知神社を中心とする越知山全体にみなぎっているのを感じます。
それは日本人の「祈りの原風景」です。
ところで、越知神社では数多くの石仏に出会います。江戸時代のものが多いように思います。それにしても、神社に仏様とは‥‥‥‥。
でもそれは私たち日本人にとっては矛盾したこと、不可解なことではないでしょう。
拙宅にも仏壇があり、神棚があります。両方とも拝していて何の違和感もありません。私はそれでいいと思っています。我が家では神仏習合です。
それでは本題に入ります。
石 仏 有 情
ぬくもりとやすらぎと
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