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ふたたび写真展のご案内です。

 昨年秋に、勝山市さんから白山平泉寺歴史探遊館まほろば開館10周年記念写真展開催のお話をいただき、「平泉寺 祈りの情景」と題した大きな写真展が実現しました。
 80歳近くの私としては一年一年が勝負で、写真展もこれが最後だとの思いで、私なりに全身全霊を傾けた作品を展示させていただきました。

 ところが今年の春先に同じ福井県で私の懐かしい故郷、あわら市さんから資料館の企画展として開催のお話をいただきました。
 生きている間に一度はこの故郷で、故郷を題材にした写真展を開きたいとの夢はずっと抱いてきました。しかし余生少なくなり、半ば諦めていたところでした。
 主催者側から企画展としてご依頼をいただいたときには、一瞬耳を疑いました。飛び上がるほど感激しました。
 昨年以上に、というと勝山市さんから叱られますが、今回も全力で準備に取り組んでいる最中です。
 
 展示する内容は、「補陀落山畝畦寺ふだらくさんうねでら」という廃寺同様の古社寺です。平泉寺と同じく1300年の歴史を有しています。しかし、「平泉寺六千坊」に対して「畝畦一千坊」との言葉が伝わっていて、小規模でいまだ世に知られていない神仏習合の聖地です。
 昭和の中頃、廃村になった宇根うね集落の鎮守のお社でもありました。現在はその宇根出身の人が維持・管理をしています。昔は近隣の人々だけでなく、隣接する加賀(石川県)からも参詣者があり、賑わっていたそうです。
 今は訪れる人もなく俗界を離れた静謐な霊気溢れる聖地です。
 『山川草木悉皆仏性』、手を合わさずにはいられない、そんな隠れ聖地です。

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