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人生初の個展を振り返りました 〈前編〉

2013年5月 第1回北野武男写真展
当時の挨拶状(会場配布用)に見る私の想い

     本日はご来場いただき誠にありがとうございます。
 
一乗谷の撮影に通い始めてからちょうど5年が過ぎました。撮りためた保存データは3万点を超えています。その中から今回は、朝倉時代の香りや朝倉人の気配を題材にした作品を中心に、初めての写真展を開催させていただくことになりました。

           「 一乗谷が待ってるざ!」
 私事で恐縮ですが、昨年正月早々、妻が急逝しました。その精神的ショックから私は一時、無気力の状態に陥りました。当然、カメラに触れる気にもなれず、自宅で空虚な日々を過ごしていました。
 ちょうどその頃です。(一社)朝倉氏遺跡保存協会会長の岸田 清様から電話で励ましのお言葉をいただきました。
 「北野さん、何してるんやの。一乗谷が待ってるざ!」
 この一言には涙が出ました。目が覚めました。「あぁ、自分にはやっぱり一乗谷なんだ!」とあらためて強く感じました。撮影再開です。以前と同様、週2回程度のペースで撮影を楽しんでいます。
 また、撮影と並行して、福井県立朝倉氏遺跡資料館の企画展や講座・講演会・現地見学会等では諸先生方から多くのことを学ぶことができました。
 (一社)朝倉氏遺跡保存協会の方々からもいつも明るい笑顔と有益な情報をたくさんいただいております。
 このようなことが私の撮影の原動力となって、今回の写真展開催にこぎつけることができました。
 関係者の皆様方およびご後援いただいた福井新聞社様に厚くお礼申し上げます。
 なにぶんにも未熟で拙作ばかりの展示作品ですが ここに
  「 心の原風景 一乗谷 ~ 朝倉人への熱き想い ~ 」
 を開催させていただきます。
 どうぞごゆっくりご高覧くださり、ご助言・ご感想等を賜りますれば幸いでございます。
                  平成25年5月   北野武男

(第1回北野武男個展 挨拶状を原文のまま再掲)

 こんにちは。あさくら熱中人の北野武男です。
 いつも拙記事をお読みいただき、ありがとうございます。
 今回は、今から8年以上も前に開催した初の写真展(個展)の展示作品を紹介させていただきます。

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