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花咲く戦国城下町跡「朝倉氏遺跡」に、桜の花見時でも観光客の皆さんがどなたも訪れない(ご存じない)区域があります。もったいないです。 今回は発掘&整備がほぼ完了している平面復原区を中心に、花見シーズンにも見学者にほとんど知られていない「桜見物の穴場」をご紹介します。 現地を散策しながら春爛漫の一乗谷を独占している気分でご覧ください。 なお、巻末には特別画像集「一乗谷に春を呼ぶ花」と題して、早春の一乗谷の風物詩である「マンサク」の画像も12枚(撮影年月日付き)貼らせてい
桜の話題は季節外れですが、「冬来たりなば春遠からじ」の言葉もあります。また、1月は「行く月」、2月は「逃げる月」、3月は「去る月」とも言われます。冬は足早に過ぎてゆくと思います。 春爛漫の4月も遠い先のことではありません。 国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」は桜の名所です。一乗谷の春と言えば桜です。一乗城下町跡では谷全体に桜の花が咲き誇り、甘い香りが漂います。 戦国時代に103年間、外敵の侵攻を一度も許さず栄えた平和の理想郷、一乗城下町です。春は華やかさに満ちていまし
戦国の城下町跡、一乗谷朝倉氏遺跡(国特別史跡:福井県)には国の重要文化財に指定されている貴重な出土物がたくさんあります。 その一つが「花器」です。地元の越前焼のものや、遠く外国で造られたものまで多種多様です。 戦乱の殺伐とした世に、山懐の一乗谷で朝倉人が花を愛でる文化的な生活を過ごしていた、これは当時の朝倉文化の質の高さを示していると言えるでしょう。