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写文集「 そうだったのか! 一乗谷 」

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こんなこと、あんなこと、知られざる情景を現場百ペン主義に基づいて写真と文章で綴った記事を集録しました。(随時、記事を追加していく予定です。このマガジン自体は現在も今後も有料ではあ…
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記事一覧

「一木一草」 (一乗谷編)

 前田真三写真集「一木一草」(グラフィック社刊、1984年)に、楠本憲吉氏(俳人)が序文を寄せています。少し長いですが、抜粋して紹介させていただきます。  以上の引用文の前後にもまだ楠本健吉氏の想いが綴られていますが、一部のみ紹介させていただきました。  前田真三は我が国の代表的な自然風景写真家でした。北海道美瑛を世に知らしめた写真家としても有名です。多くのカメラマンや観光客が彼の作品に魅かれて美瑛を訪れようになりました。  私は表面的に美しいだけの風景にはあまり心が動

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「いのち」 -3-

 久しぶりに国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」に生息するサギの画像をご覧いただきたいと思います。    第3回は6枚の画像を貼らせていただきます。一乗谷の大空に羽ばたく野生のダイサギ君の勇姿です。  題名を付けるなら「飛翔」といったところですが、今回はキャプションはありません。

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「いのち」 -2-

 一乗谷を撮り始めてから17年目に入っています。  撮影の本来の目的は、戦国時代の本物の遺構(朝倉氏遺跡)を通して、そこに住んでいた朝倉人の気配を撮ることでした。  しかし、目に見えないものを撮るということは非常に難しいことです。往々にして独りよがりの自己満足に陥りがちなことは否めません。  写真界の巨匠、土門拳をもって「眼に見えないものは、いくら長時間露出をかけようと、写らないということだ。」(土門拳著「写真随筆」ダヴィット社刊、1979)と言わしめているカメラの物理的

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「いのち」 -1-

 私は動物写真家ではありませんが、一乗谷朝倉氏遺跡に生きる「いのち」には人一倍の親しみと愛おしさをもっています。  遺跡内で偶然見かけると、かなり近くまで接近し、最後に飛び立つ瞬間まで1時間でも2時間でも愛しき「いのち」に付き合います。  今回は羽ばたきのダイサギ君をご覧いただきたいと思います。

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 されど仲良き

   仲よき事は 美くしき哉  (武者小路実篤)

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📖拾い読み📖

 今から60年前、学生だった頃、私が読みふけっていた一冊の文庫本があります。「大和古寺風物誌」(亀井勝一郎著、新潮文庫、1953) です。  我が人生の晩年にカメラを通して一乗谷や平泉寺等の史跡にのめり込んでいるのは、この文庫本の影響もあるのかもしれません。  「歴史に参入するものは、まず廃墟に佇んで己が愛を傾けるべき人間と邂逅しなければならぬ」という一行は、朝倉氏遺跡や白山平泉寺の史跡と対峙している私にとって、撮影スタンスの根底をなすものです。

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一乗谷  アジサイの咲く頃

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一乗谷 汽笛がこだまする

 哀愁をおびた汽笛が      戦国の世へとどけとばかりに鳴り響いた

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一乗谷 竹 想

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「義景 辞世の句」に想う

(本稿は拙稿「鳴かぬなら‥‥‥ホトトギス」(2023年9月投稿)と内容が一部重複しています。)

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掛花生に想う

掛花生(一輪挿し)への想い  春爛漫の桜の時季になると想うことがあります。  国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」には国の重要文化財に指定されている貴重な出土物がたくさんあります。  その一つが「花器」です。地元の越前焼や遠く外国で作られたものまで多種多様です。  戦国の殺伐とした世に、山懐の一乗谷では朝倉人が花を愛でる高い精神文化が育まれていました。これは当時の朝倉文化の質の高さを示すものと言えるでしょう。

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「祈り」そして「いのち」 ⒛

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「祈り」そして「いのち」 ⒚

 時には悠然と、時には沈黙の言葉を発しながら、今日も一乗杉は佇んでいます。  いつもそこには、見えないはずの朝倉人の姿、魂が浮かび上がってくるのです。

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イケメン若武者の屋敷跡に佇む

 先日、「冬来たりなば春遠からじ」のタイトルで6回にわたり2月に咲く花、マンサクを紹介させていただきました。  マンサクは、国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」の城下町跡に春の気配を感じさせてくれる花です。  マンサクに続いて、最近は梅の花が咲き始めました。今回は紅梅が咲くイケメン若武者の屋敷跡を訪れてみました。  ちなみに、梅の時期が過ぎるといよいよです。桜の名所、一乗谷が大勢の観光客や見学者で賑わいます。来月には新幹線が福井県まで開通します。桜の季節は大混雑が予想されます。

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