ハラスメントについて

最近読んだ下記の記事について、思うところがあったので書いてみました。

「お前の胸があと5センチ大きければ…」気心知れた同僚への"鉄板ネタ"がある日突然セクハラ認定されたワケ
https://president.jp/articles/-/57868

細かい内容は記事に委ねますが、だいぶ以前から問題視されていながら一向になくなる気配がないのは非常に悩ましいところです。もちろん、ゼロにできるとは思っていませんが、やはり重大な問題である以上は減ってほしい。
とはいえ、私の仲間内でも「そんなのは、された側の受け取り方次第だろ」なんてことを平然と言う人がいまだにいますから、なくならないのは当然かもしれません。明らかに問題であるにもかかわらず、それを解決するとなると急に個人の問題に矮小化されてしまう。そこにこそ、ハラスメントの問題の根深さがあるのだと思います。

ただ、私にとっては、ハラスメントは威力業務妨害と一緒だと思うのですね。被害を受けた側は、生活やキャリアに何らかの支障をきたすわけですから。心身が傷ついたり転職を余儀なくされる状況が生まれるなんて、明らかに行きすぎです。それが、直接の当事者ではない第三者であっても同じことです。前述した「された側の受け取り方」とか、SNS界隈でよく使われる「お気持ち」とかで片づけられる類のものではない。そういう形で揶揄したり蔑んだりするのは立派な問題の隠蔽であり、被害者を社会的に排除する行為だと思うのです。だから、決して個人や当事者間だけの問題にしてはいけない。組織的に解決を図るべき問題だと思うのです。

記事の締めくくりでは各企業における基準作りに言及していますが、私としてはハラスメントによる被害者を生み出さないためという視点で作るべきだと考えます。ハラスメントかどうかということをジャッジするという観点から作られたのでは、問題の所在が個人に転嫁されてしまう可能性が残ってしまうと思うからです。そういう意味では、組織としての人材育成の方針や成員として望ましい人物像から確立していくことが撲滅のカギになるような気がします。

今回はここまでにしたいと思います。

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