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【お仕事回顧】「情熱」がテーマの集会用PVシナリオ

【お仕事回顧】この記事はなにか?
・ポートフォリオ的にまとめたものです
・自分がスランプに陥ったときに振り返るお話の作り方の備忘録
です

公開許可が怪しいものもあるのでタイトルは一括でボカしてあります
お話の作り方などを記載してあるのでネタバレがあります
(タイトル非公開なのでネタバレも何もないですが)


概要

企業の集会用PV(15分程度)のシナリオ制作


期間

2006年のどこかの期間2ヶ月程度

依頼元、依頼経緯

師匠の紹介で知り合った映像プロデューサーからの依頼

関係者

映像制作プロデューサー、先方社員

仕事内容

「情熱があれば周りを巻き込んでなんでもできる」といったテーマを伝えるためのPR映像のシナリオ作成でした。お題を元にネタ出し、プロット作成、15分ほどのシナリオ制作をしました。進行のための細々した壁打ち、打ち合わせを複数回行いました

資料

ゼロベース
テーマを元に映像プロデューサーと会話ベースで壁打ちMTGをしました

納品物

シナリオ

時系列

映像制作進行のためにシナリオライターとして参加させてもらいました
ロケーションや街の規模感、登場人物の人数感などは決まっていたので、その縛りの中でアイデア出しを行いました
撮影には参加できず、最終的にどういう形で公開されたのか知りたかったです

感想

 映像プロデューサーに振ってもらった仕事でした。右も左もわからない時期の仕事なので当時はノーギャラでもいいや程度の気持ち引き受けてました
 ストーリーの内容は、寂れた街にやってきたある男が、持ち前の明るさを武器に、元気を失ってしまった人々に「情熱」という火をつけて街を活性化する、というもの。ポジティブな内容で元気が出るようなものにしたい、とのことで、あえて暗さや現実的すぎる事情などをふっとばして明るい内容にしました。用途は完全に企業の集会で流すアレです
 ロケーションがある程度決まった状態からシナリオ制作をしました。縛りの多寡は案件次第ですが、ある程度の縛りがある状態の方が作りやすいと感じた記憶があります

 ストーリー自体はよくある話です。音楽で賑わっていた街が今はすっかり寂れてしまいましたが、主人公の働きかけによって駅前の演奏会が復活して、街にも活気が戻ってきます。元気をなくしてしまった喫茶店の店主やタクシーの運転手、子供など、街の人々の心も少しずつ元気を取り戻していきます
 見返すと、主人公の働きかけによって人々が元気を取り戻していく過程が描写不足でした。駅前で笑顔でビラ配りしていた所、街の人々の情熱が次々と復活していくという説明の無さは、よく言えばミュージカル風、悪く言えばカルト臭がしました
 笑顔の人々のバックで「情熱って大事だよね」みたいなメッセージが流れるラストシーンは、作ろうと思っても今は恥ずかしくて作れない気がします

 街が寂れた根本原因が描かれていないため、それが解決したのかが不明です。人口減少なのか大手企業の撤退などなのか。その辺りの解決がなされなければ真の街の活性化にはならないのかな、と感想を改めて持ちました。

印象に残っているシーン&セリフ

かつて活発だった街について回想する登場人物の会話
「もう昔の町には戻らないのかな」
「もう無理よ。諦める事を憶えちゃうと、人はダメね」


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