図書館に限らない、問題の根源とは?
通知が来て、ん?と思ったら…
引用してくれた方がいらっしゃったんですね。だいぶ前に書いたものですが、感心してくれたのなら何より。ありがたい。
とは言え、一方で内容を拝見して思ったのが…
まあ、自分の予想した通りの状況だな
というもの。いち利用者として公共や大学図書館を見ている身としては、今の状態とこの先も予想済み。それはなぜか?というのを改めて書いておきます。過去に書いてますが、アップデート版ということで。
まず、遠慮なく意見というか感想を述べておくと…
今の流れである限り、日本の社会そのものと同じく衰退していくだけ
です。残酷ですが、これには訳があります。
私は、こうした日本社会自体の地盤沈下の原因を
同じような日本的組織
をいろんなトコで見てきたため、特定の業種や業界が原因ではなく…日本の環境や歴史そのものなのでは?という仮説を立てたのです。
で、そのために歴史を勉強したのですが…結論から言って
え、荘園時代から?
ということまでさかのぼる。
わかりやすくいって、なぜかは簡単。
荘園時代以降、日本に大規模な荒蕪地がなくなった
から。その後は、開発した土地をめぐる争い。大まかにいうと、そういうことになると思う。
だから、時間の経過とともにその所有者が入れ替わっていくだけ。餅ロン、技術向上によって生産性などが変わってますが、その間に人口も増えますからね。結局、ユックリと上で書いた流れをなぞって明治維新にまで行きつくのです。
なので、この価値観はDNAレベルの話であり(笑)容易に解消するモノじゃない。考えてもらいたいのは、あなたの所属する組織で
日々、お勤めを果たす
といった発想の人、いませんか?日本的な組織であれば、そういう滅私奉公的な考えで
頑張ってます
という表現を本気で出す人、いるはずです。
これらは日本の風土環境が他国とは違い、
海で隔てられており、侵略の心配が少ない
地政学的に、極東と言われるほどはじっこ
侵略するほどデカいうまみがあるわけではない
争わなくても、生死にかかわるリスクが少ない
背景があるから。だから、
今まで通り、変えない
で済む。変えたらバランスが崩れ、寡占や独裁を生むかもしれない。そういう環境であるから、共有・共存という発想が生まれやすいのです。
味気ないことを言うと、日本人の譲り合い精神とか褒めますが…。単に
いや、争わなくたって死なないじゃん
という環境があるから。だから、ちょっとの間の客人をおもてなしするなら問題ない。だから、そこまではウェルカムで喜ばれる。
ところが、そうした人たちが日本良いトコ!と住人として住むことになると豹変するのは
考えも違い、人数的にも増え、共有しづらいか出来ない
異分子が自分たちのコミュニティに巣くうことを嫌うからでしょうね。
この発想は、外国人だけじゃなくて未だに地元じゃない人という言い方をする人が見受けられる。それはこういうことだ、と私は思います。
図書館の様に、保守的な環境であればなおさら。なおかつ、自治体や学校組織が考えている図書館への意識って
扱いがやっかいだが、なくすわけにもいかない
というのが本音でしょう。だから、真っ先に委託という名の人件費削減の対象になったのだしね。
こうした背景は、私自身がそういうホンネを見ることができる立場にいたから。露骨に聞いたわけではありませんが、長い間様々なトコに行っても基本的にどこも同じような考え。残酷なことばっかりになってしまいますが
図書館をどう、活用するか
というのは本気ではない。
今まで通りにちょっと色付けて…
というのがせいぜい。それが、悲しいかな図書館に対する意識であろうし、最近ではそういう意識でやりくりしてる対象が増えている。
だから、日本が全般的に地盤沈下を起こし続けている要因となっている。これが、私の分析と結論なんですよね。
したがって、大げさでもなんでもなく
組織的体質の問題
なので、図書館の問題を解決しようとしても相当なエネルギーが必要になります。要するに組織全体の問題と一体化してるからね。
過去の記事にこうしたら、というものは書いてますが…。もうどうしようもない、とならない限りは
自分が現任のうちに責任問われたくない
という組織内での自衛心が働き、仲間意識が働き、そこで許すことでの
明日は我が身
の警戒が働いてひたすら避け続けるでしょう。迂遠ですが、
向き合わないとむしろヤバい
と思わしめる要素を現出しない限り、図書館に限らず問題は解決しない。今のタイミングでも変わってない、というのは嬉しくない予想的中ですね…。残念です。
いぢょー。
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