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素晴らしきゲーム音楽の世界[2]ラグランジュポイント

今回は1994年に発売されたファミリーコンピューター用ゲームソフト『ラグランジュポイント』の音楽についてお話をします。

本作はコナミが作ったロールプレイングゲーム(以下RPG)。 当時ではあまりなかった宇宙を舞台としています(スペースアクションやシューティングはいっぱいありました) 

物語にボリュームがあり、グラフィックも綺麗。二つの武器を合体させて強力な装備品を手に入れるシステムも当時は斬新でした。

ファミコン時代に遊んだRPGでは珠玉の一作です。リバイバルは望めないのですが、もう一度遊びたいゲームですね。


1000本以上発売されたファミコンソフトですが、その中で『ラグランジュポイント』は唯一無二の存在となっています。

その理由がこのゲームソフトにだけ使用された拡張音源チップ『VRCⅦ』

簡単に言うと「音楽をめっちゃパワーアップさせる基盤」ですかね。自分も専門的なところはよく分かりません。

普通のファミコンソフトでは同時に出せる音は4つまで。この中でもいろいろと制約があるそうです。ファミコンの音楽がピコピコしている理由のひとつでしょうか。

しかし『VRCⅦ』を使うと同時に6音(ファミコン本体の音源も使っているので全部で9音)を奏でられるそうです。さらにヤマハと協力して音色を作ったらしく、本作のサウンドはファミコン音楽の枠を限界突破しました。

YouTube-【FC】ラグランジュポイント【エンディングまで】 より


自分がゲームをプレイしたのは小学生の頃。そのときは音楽にまったく興味を持っておらず、ただゲームが楽しくてプレイしていました。

ですが大人になって久しぶりに遊んでみると「ファミコンから出る音じゃないぞ」と気がついたのです。

素晴らしいゲーム音楽。いつでも聴きたい。

ネットでサウンドトラックを探したのですが、プレミアがついていて値段は5桁。そりゃあそうだ、すごくいい音楽だもん。

途方に暮れていたある日、サウンドトラックがリバイバル販売するニュースが飛び込んできました。うぉぉ普通の値段だ! 買うっきゃない!

手に入れたのが『ラグランジュポイント サウンドトラックスリターンズ』です。オリジナル音源のほか、ステレオ感を加えたバージョンも収録されたファン垂涎の一枚。最高だな……。

今でも心に残るファミコン音楽はたくさんありますが、本作は性能面においても歴史に名を遺しているでしょう。

もしもあの頃。おもちゃコーナーで駄々をこねていなければ、このゲームとの出会いはなかった。親には迷惑をかけてしまったと反省する一方、買ってくれて本当にありがとうと感謝しています。

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