ドラッグストア従業員の独り言「小林製薬さんのネーミングセンスに救われています」
貼ると熱を冷ましてくれる『熱さまシート』
足のつりやこむらがえりを直す『コムレケア』
イライラを落ち着かせてくれる『イララック』などなど……
常にダジャレみたいな商品名をつける小林製薬さん。
ドラッグストアで働いている自分は、変な名前の商品が入荷したら「小林製薬さんだろうな」と決めつけてしまうくらい定着したネーミングセンス。
一体どんな会議をしているのだろう。まともな商品名を出したら「カッコよさはいらん、もっとダジャレみたいにしろ!」みたいに怒られるのかな……なんて想像してみたり。
軽んじているわけではなく、むしろこの安直ともいえるネーミングセンスのおかげで、販売側としては非常に助かっていることがあるのです。
商品を探すお客様に声をかけられることは日常ですが、商品名を覚えている方は案外と多くありません。
「あの……風邪薬で……赤い箱で……あの人がコマーシャルしてて……ほら……今売れてる俳優さんの……この間ドラマに刑事役で出てた人で……」
離れていく一方のヒントで推理クイズをしているような気持ちになります。
薬屋なら商品把握しとけよ! って意見を頂戴すると、頭を下げるしかありません。現在取り扱っている商品ならすぐにご案内できますが、置いてない商品となると種類がたくさんございまして……。
商品名が分かれば端末ですぐに検索できるんだけどなあ、と多々思いつつ、凝った商品名だと一度聞いただけで覚えるのも難しいですよね。
その点、小林製薬さんは分かっていらっしゃる。
「アルコール飲んだ時の頭痛を止める薬ありますか」「アルピタンですね」
即答で即ご案内。コマーシャルで記憶に残るフレーズを使っているおかげもありますが、お客様も的確な尋ね方をしてくださる。買い物も仕事もスムーズになるwin-winの関係です。
小林製薬さんのもう一つの特徴が「他にない商品を作ること」
前述のアルピタンやコムレケアもそうですが、他のメーカーにない切り口の商品を出すことが多く感じます。
例えば傷口を目立たなくする『アットノン』とか、歯茎下がりを防ぐ『トマリナ』など。他にない着眼点というか、業界の隙間を縫うような商品を繰り出してきます。
そんなピンポイントな商品あるー? と思ったらまず小林製薬で検索すると、見つかることが多かったりします。
そんなわけで個人的にも小林製薬さんにはお世話になる日々。
さすが「あったらいいなをカタチにする」会社。キャッチフレーズは伊達じゃない!
頂戴したサポートは今後の創作活動の資金として使用させていただきます。 より楽しんでいただける文章や作品作りを目指しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。