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素晴らしきゲーム音楽の世界[3]ポポロクロイス物語

今回は1996年にプレイステーション用ゲームとして発売された『ポポロクロイス物語』の音楽についてお話をします。

プレイステーションの発売が1994年末なので、初期の作品ですね。

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ポポロクロイス王国の王子ピエトロが、お母さんを助けるために冒険をするロールプレイングゲームです。絵本のようなタッチで描かれたグラフィックが優しくて、心がほんわか。キャラクターもかわいい。

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しかし見た目とは裏腹にストーリーは涙が出るほどシビア。戦闘の難易度も高い。ちゃんとレベルを上げて、装備を整えて、仲間の役割を考えながら戦わないとすぐに全滅します。

子供向けのようで、高めの技術や思考を要求する名作。そのギャップが本作の魅力だと思います。いまプレイしても十分に楽しめるはず。


オープニングテーマや序盤は小さい子に向けたBGMが多いですが、全体的に美しい印象を受ける音楽が多いですね。

YouTube-ポポロクロイス物語を完全に攻略 part1 より

お気に入りの曲は「幽霊船」「沈みゆくブリオニア」です。メロディが綺麗なんだなあ。

ゲームの発売元はソニー・コンピュータエンタテインメント。1995年に発売した光と音のRPG『アークザラッド』もそうでしたが、音楽に強いこだわりを感じます。

それまではスーパーファミコンにカセットをガチャっと差し込んでいたTVゲーム。それがCDになり音質が飛躍的に上がったんだ! 友達の家で初めてプレステに触れた中学生の自分は、そんな風に思っていました。

自分はファミリーコンピューター発売の年に生まれました。家庭用ゲーム機進化の過程と、肩を並べて歩いているようなものです。

今の美麗で作り上げられた高性能のゲームも良いですが、幼いころに遊んだ数々の作品もまた、比べられない良さがある。特に音楽は色あせることなく、今も心の中ですぐに再生できるほど。

若い人たちの前では回顧主義にならないよう気をつけていますが、それでもゲームに関しては「昔のゲームも面白かったなあ」と出てしまいそうです。

自分の感性を作り上げてくれた思い出は、やっぱり大切にしたいですね。

頂戴したサポートは今後の創作活動の資金として使用させていただきます。 より楽しんでいただける文章や作品作りを目指しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。