素晴らしきゲーム音楽の世界[34]クインティ
今回は1989年にファミリーコンピューターで発売された『クインティ』のゲーム音楽についてお話します。
開発したのはゲームフリーク、プロデューサーは田尻智(たじり さとし)さん。ポケモンを生み出したクリエイターで有名ですね。
人形の国に住む主人公カートンは、3人の兄と妹の5人兄弟。ある日、恋人のジェニーが兄弟たちに誘拐されてしまう。妹のクインティが兄を取られたくないと立てた計画だった。カートンは友人と共に救出へ向かう物語。
恋人誘拐の理由が可愛らしく見えますが、よくよく考えると愛憎深い……ちなみにラスボスは妹です(かなり強い)
ジャンルはパズルアクション。画面には5×7の正方形パネルが敷き詰められています。パネルをめくることで敵を吹き飛ばし、壁にぶつけて倒していくステージクリア方式です。
めくったパネルの下にはアイテムや特殊効果があり、ステージが進むごとに複雑化していきます。パネルも最大で7枚重ねになっていたりと、先を読んで行動するには頭を使います。
操作「動く」「めくる」だけでシンプルですが、非常に奥深くて中毒性のある内容です。小学生のころにハマって何度もプレイしていました。いま遊んでも確実にハマる自信があります。
1980年代の作品らしいファミコン感満載の音楽が懐かしいです。音源が少ないにもかかわらず、これだけバラエティに富んだBGMを作り出していることに感銘を受けます。
自分が持っているサントラはゲーム雑誌『ユーズド・ゲームズ』(現在は休刊)の付録についていたもの。定期購読はしていなかったのですが「クインティのサントラつき!? 買う一択でしょ!」と迷わずゲットしました。
お気に入りの音楽は『ムーンパネルゲットBGM』です。ムーンパネルという月のマークの上を通過すると画面が暗くなり、床一面が得点アイテムで埋め尽くされ輝きます。めったに見られない演出だから余計に印象が強い。
ボーナスチャンスに突入すると、オシャレな音楽が流れ始めます。通常とは味わいの異なるムーディーな曲調は、かっこいいという方向性の大人っぽさがありました。
今回で自分の持っているゲームサントラをすべて紹介しました。結構いろいろ持ってましたね。
「素晴らしきゲーム音楽の世界」は思い出を振り返って文章にする作業の面白さを改めて感じることができました。的確な言葉が出てこないと言う歯がゆさすら楽しかったです。
そしてもうひとつ。ゲーム音楽をきっかけに、様々な方とつながりを持てたことが嬉しいです。共通の趣味を持つ方々はみなさん良い人ばかりで、noteでの活動がさらに楽しくなりました。
ネタ探しの一環として初めた企画でしたが、得るものが大きかったと思います。ご覧いただいたすべてのみなさま、どうもありがとうございました。
もうおしまいみたいな雰囲気ですが、思い出深いゲーム音楽はまだまだあります。今後も不定期で記事を書くつもりですので、目についたときに読んでいただければ幸いです。引き続きよろしくお願い致します。
頂戴したサポートは今後の創作活動の資金として使用させていただきます。 より楽しんでいただける文章や作品作りを目指しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。