【自家製サッカー概論】94 JFA新会長就任 今、曲がり角って感じなの?
今月で日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が退任するという。
“するという”って、なんか興味の薄い書き方だが、実際そうなのである。
先ずは「JFA」という組織自体が良く分からない。
公式サイトを見ると、その目的は大きく3つに分かれ「サッカーの普及」「サッカーの強化」「社会の発展への貢献」がある。
「サッカーの普及」というのは「誰もがいつでもサッカーを身近に心から楽しめる草の根の環境づくり」なんだそうである。
「社会の発展への貢献」と言うのは復興支援だったり、国際貢献なんかのことだという。
ここまで見ても、その活動のイメージが湧かないのである。
そして、JFAのメインと言えばやっぱり「サッカーの強化」だ。
具体的には、日本代表を取り仕切る事。さらに、指導者の育成や審判・ルールに関すること、さらに選手育成もここに当てはまる。
日本代表と言えばJFAのドル箱だ。ホーム開催試合を取りまとめて収益を上げているということは大事なポイントだ。
収益でいえば、JFAへの選手登録にも年間数百円のお金がかかったと思うが、それも収益源となる。
なんでこんなお金の話を先にするとかと言えば、2022年にJFAは自社ビルを売却しているからである。
コロナ禍で代表戦もままならなくなり赤字を計上。それが響いたのではと言われているが、須原清隆専務理事はそれを否定したという。
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自社ビルは空きスペースも多く、働き方も多様化し出勤率も低下、さらに、耐震の修理費なども必要となり、売却し、新たな活用を目指す方が建設的と判断したという。
とは言いつつ、(お金があれば売却しないでしょ…)というのがこちらの意見だ。
さらに、登録選手の数も減っているという。
「選手登録数は2014年度の96万4328人をぴーくに下降線を辿っており、2022年度時点では81万7375人」だという。
(こちらの記事も読み応えがありますので、一度ご覧下さい)
登録選手の数が減っているのは驚いたが、要は、JFAを取り巻く環境は厳しさを増しているということである。
右肩上がりだった日本サッカーも今、曲がり角に来ていると言ってもいいのではないか。
そんな中での田嶋幸三会長の退任。そして宮本恒靖氏が後任にあたるという。
はてさて、宮本新会長がJFAについて、どんな問題意識を持ち、どういう方向性を打ち出していくのか。
本質的な議論が求められていると思うのだけど…。
果たして、宮本さんが何を語ってくれるか、楽しみである。
(ようやく少し興味が出てきた……)
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