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#05 少年スポーツの闇

我が家の子供は2人とも、地域のスポーツチームに所属している。
指導者は、プロではない。経験者も存在するが。
上の子の指導者は、もともと違うスポーツをされていた人で、保護者から指導者になった人。

チームに所属しながら、その分野の習い事に行く人が多々いた。
習い事に行き、プレイが上手になる人が試合に出られて、プレイが上手くできない人、即ち指導者の思うようなプレイができない人は、試合に出られないという世界なのだ。
所属チームだけがそうなのかと思っていたが、検索すると、そういう事が頻繁に起こってると聞き、スポーツの闇を感じた。

上の子は、後者で、入部した当初から、試合には中々出させてもらえなかった。
出させてもらえても以下の通り。
練習試合なら、良くて試合の半分又は数分。
カップ戦や公式戦は、全く出場機会を与えて貰えない、若しくは出られても数分。
我が子の場合は数秒の時もあった。
高学年になっても状況は変わらずだった。

技の名前を出すと、身バレしそうなので、敢えて伏せるが、そのスポーツをするには基本中の基本と言われるある技があり、上の子は中々出来なかったのだ。
プレイも上手くできず、技も出来ない。
いつしか、みんながこなす練習から1人だけ外されて、一日中、その技の練習をさせられる日が続くこともあった。

試合にも出られないので、技術面でも明らかに差がつき過ぎてきた。

ここでおわかりでしょうか。

試合に出られる事で、他の人は基礎や技術力がUPし、上達するのに、我が子のように試合に出られず、況してや、まともに練習させてもらえない状況において、他の子ができる事が出来ないまま、時が過ぎていく。
試合に出られる子は多くの失敗はできるし、プレイし続けられる。若しくは一旦試合から外されて指導者と話し合い、再び試合に出させてもらえる。
試合に出られない子は、ずっとベンチに居るか、出られても失敗したら下げられる。
これが少年スポーツの闇なのです。

習い事に行かせればいいのでは無いかという意見もあるかと思います。
なので、高学年から行かせましたよ。少しはましになったと思います。
ただ、仕事の都合で、お稽古場に送るのが難しく、1人で行く必要がありました。徒歩30分強の場所なので、行かせる迄悩みました。

それだけでは無いのです。
我が子が指導者に、練習に向かう途中に挨拶しなかったせいで、練習時間中ずっと説教されていて1日が終わったという日もありました。

他の人にはありませんでしたが、我が子においては、試合に出られる条件もつけられました。
基礎体力、持久力、柔軟性を身につける。
上記で記述した技をコンスタントにできるようになる。
それが出来るようになるまでは、試合には一切出させてもらえない。

そんな指導者から我が子への対応を他の保護者がみていらして。
練習からも外されて、試合も出られなく、我が子だけでなく、他の人への悪影響になるとの事で、保護者が立ち上がり、結局その指導者は辞める事になりました。

後から聞いた話ですが、指導者がそうしてカーストしていくと、子供達同士でもカーストするそうです。
私は人より鈍感なので気づきませんでしたが、他の保護者から教えていただきました。

ただ、指導者が辞めても、少年スポーツの闇は終わりません。
試合に出られない状況は変わらずです。


下の子のケースが抜けてたので、追記します。
所属人数が多いので、2チーム出せる程でした。
上の子とは指導者が違うので、最初は平等に試合に出られていたと思います。
ただ、指導者の声掛けに引っかかる点がありまして。
ネガティブな声かけをする事が時にあり、疑問に思う事がありました。
アドバイスは的確にしていただけるので、良い指導者の1人であるとは思いますが。

別の指導者は、練習や試合で、興奮して怒鳴る指導をされます。
レストタイムでのアドバイスは冷静で的確な指示もあるのですが。
怒鳴られると子供達が萎縮してしまうのではないか、いつもヒヤヒヤして観ていました。
私自身が観ていられなくて逃げたくなる事も多々ありました。

人数多いから2チーム出来ると明記してましたが、いつしか練習も試合もAとBとで分けられてました。
Aは上手な子。即ち、そのスポーツの習い事に通い、指導者の思うプレイが出来てる、又は近づいてる人。
BはAに入れなかった人。
そりゃ、差がつくよね。
Aは勝てる事が増えましたが、Bは負けたり時に勝てたり。
先日、Aは入賞したそうです。その場に居なかったのでわかりませんが、Bの人の気持ちはどうだったんだろうとある程度は想像できます。
それだけではないです。
子供達自身もカーストしていくようになるのです。
「俺Aだから」「お前Bだし」

下の子は、最初は楽しかったけど、段々と楽しくなくなり、今は行かなくなってしまいました。
もうすぐ辞めると思います。


少年スポーツにおいて、大事な事は何でしょう。
人間力・精神力を鍛えるところ、団結力、共に成長し、助け合う力を育てるところ。
色々あると思います。

でも全てにおいて平等でないのも今回わかりました。
指導者は、チームの名誉の為、皆んなに勝たせてあげたい、トロフィーを沢山持たせてやりたい、勝利する成功体験を積み上げてあげたい。
そんな気持ちで選別するのです。
でもトロフィーは要らないから、皆んなが平等に楽しくできるプレイを地域でさせてほしかったです。

楽しくやりたい
勝ちたい
強くなりたい
プロになりたい
色々人によっては思う所もあると思います。

勝利主義で、プロになりたければ、地域のスポーツチームでなく、クラブチームに所属すれば良い。
勝ちたいという気持ちをぶつけるのでなく、楽しくやろう!失敗は沢山してもいいと伝えてくれたら、もっと楽しめたのかと思います。
多々の失敗が、いつしかの成功体験に変えてくれるから。それをさせて欲しかった。


せめて、地域のスポーツにおいては、正しさより楽しさが出来る場所であってほしかった。

少年スポーツにおいては、試合に出られてる保護者と試合に出られない保護者間でも意見・思考も違ってくると思います。あくまでも一意見です。

現場からは以上です


追伸:身バレ防止のため、少しフェイクを加えております旨ご了承下さい。

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