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恐怖指数、意外に使える投資の指標

 みなさま、投資生活をエンジョイしてらっしゃいますでしょうか?最近は米国の利上げの影響で、株価が軟調です。このような軟調の際に目安となる「恐怖指数」について解説します。

恐怖指数とは?

 誰が呼んだか恐怖指数、という感じもしますが、恐怖指数は恐怖と直接関係ありません。S&P500を対象とする、オプション取引のボラティリティを元に算出される指数とのことです。別名VIX指数とも呼ばれます。
 
恐怖指数にもいくつかあるようで、VXN はナスダックを対象とするもの、あとは日経VIXは日経平均を対象とするもののようです。それぞれ対象が違うので、数値は多少異なりますが、概ね同じような挙動を示します。
 ボラティリティというのは値動きの荒さのことをいうので、市場が不安定となり、不透明さが増すとボラティリティが上がります。それに伴い、人々の心理も恐怖に捉われるため、VIXは恐怖と相関性があります。そのため恐怖指数と呼ばれることになったのだと思います。

恐怖指数を用いた投資術

 私は恐怖指数は比較的優秀な指標であると感じており、何年も前からこれを見ながら取引をしています。各数値の体感は下記の通り。

  • 10〜20 適温

  • 30 少しやばい

  • 40 やばい

  • 50 かなりやばい

  • 60 パニック

 コロナショック時には一時期 80 をつけるようなタイミングもありました。

 恐怖指数が40を越すようなタイミングは総じて買い場であることが多いので、資金を入れるのであれば、40以上がおすすめであります。しかしながら、私は30ぐらいになってくると我慢ができず買い増ししてしまうことが多いので、40に到達した際には余力がなくなっていることがよくあります。
 シンプルに考えますと、VIXが40を超えた時にしこたまS&P500を買って、VIXが20を下回った時に売れば、ある程度勝てるのではないかと思います。ちゃんとシミュレーションしたことはありませんが、経験上、それほど間違ってはいないと思います。

おまけ

 VIXにはETFがあり、日本円でも取引できるようです。代表的な銘柄は1552「国際のETF VIX短期先物指数」です。VIXが上がると基準値が上がる ETF のようですが、非常に複雑な ETF なので、初心者は手出し無用だと思います。

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