TOB はさっさと売るのが吉
皆様、TOB ライフは満喫しておりますでしょうか?株式投資を続けていると、TOB のケースに遭遇することがあります。私も過去 4 回ほど TOB のケースに遭遇したことがあります。TOB の対応について考えてみようと思います。
TOB の流れ
TOB の流れについては下記のサイトが参考になると思います。
既存株主の対応は下記の3つです。
TOBに応募する
TOBに応募せず、そのまま株式を保有する
TOBに応募せず、市場で売却する
私は 1. と 3. の経験があります。2. については、上場廃止になった株式を保有していても売却しにくくなると思うので、個人投資家であればあまりメリットが無いように思えます。
1. TOB に応募する場合
私は一度だけ TOB に応募したことがあります。これは、自分の勤めていた会社が親会社に TOB されて完全子会社化したケースです。自分の会社の株式を持ち株として保有していたので、市場で売るわけにもいかず、持株会が TOB に応募する形となりました。この場合、売却益を得るのに特定の証券会社の口座を保有する必要があったように思います。
私の場合は野村証券に口座が必要でしたが、私は元々口座があったので、その点はスムーズでした。しかし、TOB 応募にあたり、色々と書類の手続きがあったので作業が煩雑だった記憶があります。
3. TOB に応募せず、市場で売却する
私はこのパターンを取ることが多いです。過去には NTT ドコモ、インベスコ・オフィス・ジェイリート、日本再生可能エネルギーインフラ投資法人などのケースで、市場で売却した経験があります。
いずれのケースでも、TOB の場合は価格にプレミアムが付くので、株価が上がる場合がほとんどだと思います。逆にプレミアムが無いと、TOB は成立しません。NTT ドコモのケースは NTT による完全子会社化であったため、固い TOB でした。このようなケースは株価は TOB 価格に寄せて行くので、その価格でさっさと売るのが良いと思っています。すなわち、その銘柄を保有していても TOB 価格以上は上がらないので、さっさと売却してその売却益を他の銘柄に投資した方がメリットがあるからです。
ただ、インベスコの場合は、スターウッドによる敵対的 TOB でした。その場合、親会社が参戦してTOB 価格が二転三転しましたので、できるだけ高い価格で売却できるよう、市況を読む力が試されました。このケースの場合、最終的に親会社が高い価格で TOB を成立させたので、私はその価格に近い価格で売却しました。
TOB 価格で売却するのは難しい?
TOB 価格が公開された後、株価はその価格に収斂されて行くことが多いです。しかしながら、TOB よりも少し低い価格に収斂することが多いように思います。この TOB 価格より下回る現象は、TOB にも不確実性が存在しているため、リスクが介在し、TOB 価格とならないためであると思います。
TOB 価格で売却するためには、TOB に応募した方が有利だと思いますが、資金拘束とのバランスを考える必要はありますね。
また、少し考え方を変えれば、実際の株価と TOB 価格に差がある場合は、その株式を拾っておき、TOB に応募して鞘を取るという考え方もあります。
終わりに
いかがだったでしょうか?TOB はある日突然やってくるわけですが、私は株価が跳ねた瞬間に売って他の銘柄に乗り換えることが多いです。ただ、TOB 価格で売却したい方は、多少作業が煩雑ではありますが TOB に応募するという考え方もあると思います。TOB は高値で株式を売却するチャンスなので、うまく立ち回りたいですね。
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