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J-REIT を安く買えるタイミング

前回比較的好評をいただきましたので、J-REIT シリーズの第二弾です。今回は権利落ちと増資について書いてみようと思います。

前回は何も分かっていない私が J-REIT を数銘柄購入するところまで書きました。J-REITを保有しながら日々の値動きを追っていると、ある規則性があることに気がつきます。

【権利落ち】
よく理由は分かっていなかったのですが、たまに月末に株価(投資口価格)が大きく下落することに気がつきました。実はこれ、後から分かったのですが、権利落ちです。

株式は3月決算のことが多いのですが、J-REITは決算期が銘柄によって異なります。決算期の確認は下記のサイトの表が参考になると思います。

例えば 8954 オリックス不動産投資法人であれば 2/8月、8972 いちごオフィスリート投資法人であれば  4/10月といった感じです。

分配金が貰える権利を取得後、投資家が一斉にその銘柄を売るので株価が大きく下落します。通常、権利で貰える分配金の価格よりも株価の下落幅が大きい方が普通であるような気がします。しかし、J-REIT 市場が好調なときは、権利落ちから逆行高が生まれることもありますが、それは滅多に見ません。

また、その一度下落した株価が半年経つと概ね回復することが経験的に分かってきました。その規則性から、権利落ち後に株価が下がったタイミングでその銘柄を買えば、比較的安く買えるということに気が付いたのです。

長期で銘柄を保有する場合に、含み益がある方が気分が良いので、買うのであれば権利落ちの後で株価が落ち着いた頃に入るのが良いと思います。

【増資】
J-REIT を保有していると、ある日突然、出来高を伴って株価が大きく下がることが度々起きるようになりました。これは前述した権利落ちでは無いようです。IRを注意深く見てみると、どうやら増資の影響のようでした。

増資に関する下落のタイミングは大きく分けて二回あります。一つ目は増資発表のタイミング、そしてもう一つは増資による受け渡しのタイミングです。

発表においては、増資により株式(投資口)の希薄化懸念が発生するので、売りに繋がります。一般的には増資により希薄化は生じますが、分配金は減らさず、場合によっては増資によって増える場合もあります。

また、受け渡しのタイミングでは、投資家の購入金額で含み益がある場合、その含み益を得るために売りが殺到します。増資の受け渡し直後は、出来高を伴って大きく下げる場合があります。

このような増資ですが、J-REIT にとっては外部成長のための宿命となります。J-REIT が規模を拡大するためには、増資を繰り返し、資産規模を大きくしていく必要があります。したがって、J-REIT 投資をする上では増資は避けられません。

この2つのタイミング、発表と受け渡しのタイミングは、安く買える場合が多いので、長期投資の視点からみると、絶好の買い場ということになります。ちなみに、私は狙った銘柄があると、増資のタイミングで数回に渡り買い増しすることがあります。

発表と受け渡しのタイミングのどちらが安く買えるのかという点においては、場合によって異なるようです。経験的には受け渡し時の方が安く買える感じもしますが、最近は発表直後の方が安かったりと、場合によって異なります。いずれにせよ、これらのタイミングでは安く買えることが多いような気がします。

【J-REIT を安く買うには?】
ここまでお読みいただいた方であれば、J-REITを安く買うタイミングをお分りいただけたと思います。一つは、権利落ちのタイミング、そして、もう一つは増資のタイミングということになります。

これらのタイミングで安く買えれば、あとは放っておいても分配金を定期的に貰えることとなります。


さて、今回は J-REIT を安く買えるタイミングについてご紹介しました。もし、今回の記事も好評でしたら、次回はJ-REITの資産タイプによる違いについても少し触れてみようと思います。

それでは、長文に目を通していただき、ありがとうございました!

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