Vol.17 学習科学①

 学習科学は,人の学びに関わる多様な方々に役立つ研究分野です。なぜなら学習科学は,学びの主体者である学び手の成長を第一とし,人の学びのメカニズムに関する数多くの知見を融合させ,その視点から授業を設計し,実際に授業実践と評価のサイクルを繰り返しつつ,継続的な教育改革のために教師の学びや教育政策との連携も重視する,教育改革全般を対象にした学問分野だからです。

大島純・千代西尾祐司(2019),主体的・対話的で深い学びに導く学習科学ガイドブック Pi

 今日は朝から学習科学について考えていました。まだ、「そもそも学習科学とはなにか?」というところからよくわかっていません。ですが、この学習科学の視点を意識することでまた違った見え方ができるのではないかと思っています。

 自分は、「子ども主体の授業」を目指して試行錯誤していますが、そのためにも子どもたち一人ひとりの学びをどう捉えるかが大切だと思っています。

その子の中で一体今なにが起きているのか、なにが起きようとしているのか、次はどこに向かおうとしていてそこに向かうためには何が必要なのか。と、いった子どもの学びを詳細に捉えていくときに感覚では太刀打ちできないと思います。さらに、学びが大きく、広くなればなるほど、自分の経験や判断だけでは捉えることが難しくなりそうです。

人の学びのメカニズムを少しずつ、じっくり理解して、目の前の子どもたちの姿からまた試行錯誤して、もっと子どもたちの学びを、もっとその子の側に立てるようになっていきたいです。


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