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Vol.171 『STEP UP 全学年対応社会科授業アイデア』

 この本で4年生と5年生での実践を書きました。

「子どもとつくる」というところを大切にしているメンバーで執筆しています。

 「子どもとつくる」を本当に大切にすることって目指すところはシンプルなところなんですけど、実際に教師としてどんな働きかけができるのかとか、しなくてもいいことをしてしまってはいないかと見つめたりとか、大変なところはたくさんあります。

 僕は、この本を書く過程でひとりの子の学びを中心に書く内容を整理していきました。なので、実際に本を読んでいただくと、その単元におけるある子の学びがわかると思います。

 どの実践にも子どもの言葉が入っています。ぜひ、手に取って読んでいただき、ある子の学びを通して教師の働きかけについてまた一緒に考えていけると嬉しいです。

 真に子ども主体の学びは、子どもを動かす手法で教師が授業をすることによってはもたらされません。子どもと教材、この二つへの理解が深まることなくして、長期的に見て教師としての成長は望めません。教材主語で教材理解、教科内容理解を深めつつ、子ども主語で授業における学びと成長をイメージするわけです。読み聞かせのように、子ども達と共に世の中をまなざし、問いを投げかけ合い学び合う共同注視関係が肝要です。

石井英真(2024),STEP UP 全学年対応社会科授業アイデア P9

 「子どもたちと教師が教材を通して共につくり上げる」社会科授業を通して、①子どもたち一人一人の「情意」を揺さぶり、顕在化させ(ファシリテート)、②顕在化させた「情意」を活かして学習問題を成立させ(コーディネート)、③一人一人の追究を「学び」として振り返らせる(サポート)という教師の指導によって具現化されるのです。

由井薗健(2024),STEP UP 全学年対応社会科授業アイデア P10

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