教師の頑張りと子どもたちの成長は必ずしも比例しない 第80回e-cala cafe

昨日のe-cala cafeで話題になったことです。
運動会でマスゲーム的な時間があり、学年で踊りを踊るとのこと。
まず、教師が振りを覚えて、子どもたちに教えるということでした。
しかし、振りを覚えることが難しく、学年の先生方にも申し訳ないと思っているとのこと。
さて、ここで一つ考えたいです。
踊りの振りは教師が教えることが良いのでしょうか?
もちろん、教師が先に覚えて、ポイントを押さえながら、子どもたちに教えれば、効率的かもしれません。
でも、それが子どもたちの成長につながるでしょうか?
この学習で、子どもたちにどんな力を育みたいでしょうか?
私は、全て子どもたちに任せて、リーダーとしてまとめる力フォロワーとして協力する力を育みたいなと思います。
コロナ禍での6年担任の時。
卒業式で合唱ができませんでした。でも、何もしないで卒業式を迎えることは寂しすぎると思い、150人でボディーパーカッションをすることを子どもたちと決めました。
教え子のダンサーにお願いして、2分程度の振り付けを作ってもらいました。
3学期に卒業ボディパ係を作り、まず、その子たちに振りを覚えてもらいました。
そして、子どもたちも練習方法や練習時間など卒業式当日まで練習計画を立てて取り組みました。
私のクラスでは、これまで前に出てこなかったけれど、いつもリーダーをフォローする子にリーダーになってもらいました。
リーダーとしては始めてでしたが、これまでのフォロワーとしての経験が彼女を支えていました。
もちろん、順風満帆に進んだわけではありません。
でも、一つひとつ課題をクリアーして、卒業式では素晴らしいボディーパーカッションを披露することができました。
フォロワーとして、リーダーとして、それぞれの世界を見て経験した彼女は、中学校に行ってからも、様々なことにチャレンジして、自分自身を高めています。

教師は準備をすればするほど、目指すゴールも高くなり、子どもたちへの要求も大きくなりがちです。
願いや思いが強くなると子どもたちの今の姿が見えなくなってしまいます。
しっかりと用意して、様々な壁をイメージして、想定内を広げることは大切です。
しかし、忘れてはいけないことは、今、子どもたちはどのような実態なのか、子どもたちにどんな力をつけたいのかをしっかりもうこと。て、子どもありきであること。
改めて、教師として大切なことを考えることができた1時間でした。


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