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自分の心を捉えるまで  「心」が分かるとモノが売れる 鹿毛康司さん

この記事ではじめお会いする方もいらっしゃると思います。
服部恭子と申します。
福岡在住でホテル&ホテルスパが大好きな36歳です。


最近、読んだ本があまりにも良かったのでご紹介させていただきます。
(すでに読まれている方、すみません!)
その本がこちら!!

この本をオススメしてくださった方は、会社に勤めながら、ご自身の人生を変える選択のひとつとしてMBAを取得された方。尊敬する方のひとり。いつも適切なタイミングで「これを読んでみたら?」と新しい視点を与えてくれます。(たまに難しすぎて読めない本もありますが…笑)


グロービスにてMBAを取得された尊敬する方をH氏と呼びますが、鹿毛さんからリアルに学ばれたそうです。話を聞いていて、本当にうらやましいと思いましたが、鹿毛先生の授業を受けるためには果てしなく左脳的な授業を受けた最後にいらっしゃるようで…


左脳が追いつかない私にとっては現時点では手に届かないのだと思っているところです。でも憧れるな…いや、今はCMやTwitterから鹿毛さんのエッセンスを浴びていこうと決めました。


もしもこの記事がいつかどこかで鹿毛さんの目に留まったのなら、私の心は確かに動いたと、製品づくりの製品だけに目がいってしまっていた私が再び歩むきっかけになったとお伝えしたいのです…ありがとうございます。


ちなみに、鹿毛さんのTwitterはこちら♪
https://twitter.com/onetwopanchi


あの伝説のCMの裏側を知る

さて、先ほどから申し上げております、鹿毛さんは日本を代表するクリエイティブ・ディレクターのおひとりです。
お会いしたことはないですが、みなさんは鹿毛さんの作った作品には出会っているはずです。私もこの本を読んで知りましたー!
代表作はみんなが見たこのあるこちらのCM!

みんな一度は歌ったことありますよね?
「しょ〜〜〜しゅ〜〜〜〜り〜〜〜きぃ〜〜〜〜〜」って。
これを作られた、クリエイティブディレクターさんが鹿毛さんです。
この本を読んだ後にこのCM見たら、いろんな方の思いを勝手に想像して、涙出たので、ぜひみなさん、本を読んでCM見てほしいのです。


「心」が分かるとモノが売れる』を読んでいると、このCMが作られた背景も、このCMが作られるときに誰がいて、誰が決断して、誰が現地まで飛んで、このひとつの作品が生まれたのかが見えてきました。

エステー宣伝部.com
ミゲルくんとの出会いや背景が描かれていたのでぜひこちらもご一読を!
https://www.st-sendenbu.com/subchannel/755/

この音楽が流れて、可愛い男の子と、斜め上くらいに飛んでいく伸びた高音の歌声。ふとテレビに目を向けて、何か分からないけど耳に残って、何だから分からないけど、流れると口ずさんでる、長い間流れるCMシリーズが生まれた歴史が綴られていました。(消臭力だけじゃない!それもすごい)


また、このCMを一発撮りだったことも知りました。西川さんの優しさや人と人が繋がって次のステージに立つ瞬間。また、この現場にいた子が、その後に鹿毛さんの部下となり一緒に働いているというスペシャルな話まで。本当に素敵な人の運命のつながりを感じずにはいられません。


ものづくりのその裏で…

15〜30秒という短い中で、企業として何を伝えるのか、そこには企業として伝えたい「思い」があり、伝えたい大切な「人」がいて、その「人」の心の揺れを捉えて言語化していくことで、印象に残る作品となります。


この本を読んで、ひとつのものづくりの裏で多くの人の思いと祈りと願いが重なりあっていることを改めて感じました。


書籍を拝読していると鹿毛さんも一人の人間で、失敗を重ねながらも「目の前のひとり」を「ひとり」として捉え、受け止め、その人の心にそっと寄り添う世界を作られていこうと、そのエネルギーの積み重ねが多くの人の心に残る作品を生み出しているのだと感じました。


私が想像できる範囲は限られていますが、きっと心を痛めながらも、人の心を信じ、仲間とともに立ち上がり、走り続けられたのだと思います。信念の人。目立つからこそいろいろと言われることがあったと思います。矢面に立つことも。それでも、どんな時も「大切な人」に目を向けられてきたのだと思います。


私たちは(って、みんなを巻き込んだ言い方したら失礼ですね…少なくとも私は…)マーケティングと考えはじめると、ペルソナだったり、ターゲットという言葉が先に出てきて、いるのかいないのか分からない「誰か」を想定して、作りはじめてしまったり。そうしていくうちに、大切な「誰か」がだんだん見えなくなってしまう。ってことがあると思うのです。


私自身のお話を少しすると、「cozy project(コージープロジェクト)」と掲げて、大切なものを詰め込んだブランドを作ろうとしています。

<cozy projectとは?>
cozy(居心地の良い)をテーマに、私の大切な人、そして、その大切な人にとっての大切な人たちみんなが、自分のことををいたわるきっかけとなり、居心地の良い状態になるきっかけとなるサービスや製品を生み出すプロジェクト。


このプロジェクトをはじめたのは1年以上前。
なのに、話が全然前に進まなかったんです。正直。
その理由は、商品の話になった途端、私の思考が止まるから。
誰のための「誰」が見えなくなってしまっていました。


鹿毛さんの書籍を今のタイミングで渡した理由をH氏には聞いていませんが、これまでの1年半、ミーティングをする度に、いつも問いを立ててくれていました。(気づけー!ってことだったのかもしれません)


・その商品をはじめて手に取ったあなたは、その時どんな状態だったの?
・その商品を使ってみて、感じたことは覚えている?
・箱を開いた時。蓋を開いた時。はじめて肌につけた時。
・その日はどんな1日を過ごしていたのかな?
・使った時の感覚を色で表現したりできるかな?
・その経験をした時のあなたはいつもどんな気持ちで目を覚ましてたか覚えてる?
・ホテルにはじめて滞在した時はどんな感じだった?

と、ずっと問いを立ててくれていました。
質問をもらう度に、自分に向き合う瞬間が訪れるのです。
その時の過去の自分に会いにいくのです。


過去の自分に会いにいくと、その時の辛かった思い出とか、悲しかった記憶とか、たまに一緒に思い出されて悲しくて涙する時もありました。


懐かしい香りとか。むずがゆい思いで。
大人になったからこそ解釈が変わって、受け止められるようになったこととか。実はたくさんあるんだってことを知りました。


嬉しかったり、心が動いた瞬間を思い出して、私の中にこの出来事が意味あるものとして残っていたことに改めて気づけてとても幸せな気持ちになったこともありました。


記憶というものはとても曖昧で、その時の感覚なんて無意識で忘れてしまっていることもたくさんあるけれど、その瞬間には確かに「自分」がいて、その時に精一杯の判断をして、道を選んでここまで歩んできたことを最近改めて知るきっかけがあったんです。


自分の過去に対峙し、自分の過去を受け入れ、自分自身の過去を抱きしめられた時、本当に人って心から安心したり、もう一度前に進もうと思えるものだと思いました。その話をした時にH氏に言われた言葉がなんとも言えず心に残っています。


「ずっといろいろお話を聞いてきましたが、何かずっと欠けているような違和感がありました。やっとMissing Peaceを見つけられた気がします」


その言葉が私の心にはとても沁みるものでした。
頑張ってきてよかったなーって、やっと自分で自分自身を受け入れられた気持ちになりました。16年近く抱えていたので長い道のりでした。


自分の心の細かな動きを捉えることで、大切なことが見えてくる。
みんな一人ひとりが唯一無二の存在で、ひとりひとり様々な経験を経て今を生きている。その自分を横に置いたまま何かを生み出すというのは、本当に何も見えてないのと同じなのかもしれない…


もっと心をクリアにしながら、自分に向き合い、自分の心の動きを捉え、無意識の選択を楽しみながらも、それらを意識に持ち出して遊んでみる。
楽しんでみる。その時間を大切にしたい!と。
一番身近な自分の存在をもっと大切にしたいと思いました。


絶賛、道の途中にいます!


<cozy projectとは?>
cozy(居心地の良い)をテーマに、私の大切な人、そして、その大切な人にとっての大切な人たちみんなが、自分のことををいたわるきっかけとなり、居心地の良い状態になるきっかけとなるサービスや製品を生み出すプロジェクト。

このプロジェクトを立ち上げた背景には、私自身の経験がもちろんありますがまだ言語化までには時間を置いておこうと思います。


今言えるのは、大切な人と自分自身。その人の過去、自分の過去も含めて、自分という唯一無二の存在を大切にしてほしいし、私も大切にしたいと思うのです。


自分をいたわり、慈しむきっかけが日々の生活にあることで、毎日を優しく過ごすことができる余裕や余白が生まれると考えています。そんな毎日を過ごすために、自分を取り戻す時間、自身の対話づくりになるきっかけを生み出したいと思っています。


ちなみに最近、言語化のきっかけをもらって、私にとっての余白は…
・週3日の自由な選択ができる時間
(仕事をゆっくりしてもいいし、ぼーっとしてもいい、読書してもいい)

があることで、穏やかな精神性とクリエイティビティを発揮できそうなので、しばらくは仮置きで楽しんでみようと思います。


今回、自分の心に深く潜るきっかけをもらった鹿毛さんの書籍には心から感謝しております。


そして、1年半という長い時間、足踏みをしている私のぐるぐるした思考を見守り続けてくれたH氏に心からの感謝を込めて。


まだ読んでない方がいらっしゃったら、ぜひ読んでほしいな♡
それでは…


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