【東京_015】ホテルを支える愛ある人たち
こんにちは!服部恭子です。
今日はホテルについて少し書いてみたいと思います。
私が語るまでもないのは重々承知ですが、ホテルというひとつの世界には本当に多くの人が関わっています。
もちろんホテルだけではなく、全てのことが多くの人の関わり、そして支えによって成り立っています。
私はホテルを建てる側の専門家ではないので、知らないことも多いとは思いますが、ブランドオーナー、建築家、デザイナー、インテリアデザイン、そしてインテリアを作る職人、シェフ、ホールスタッフ、ベルスタッフ、コンシェルジュ、リザベーション担当、レセプション担当、ハウスキーピング、空間デザイナー、アメニティ担当、フラワーデザイナー、メンテナンスチーム、セキュリティチーム。
ぱっと思い出して書くだけでも本当にたくさんの方に支えられ、ひとつの空間が誕生していることを感じさせられます。
ひとりひとりがホテルのスタッフとして、あるいはブランドを背負う一人の大人としての佇まいがあり、いつも丁寧に笑顔で対応される姿、一瞬にして心に寄り添う距離感を見極める、そんな対応や在り方にいつも心奪われます。
ホテルに滞在するといつも発見があります。
夜眠る頃に、外から帰ってくるとロビーやエントランスで掃除をしていらっしゃる方がいます。もうみんなが寝静まった頃にです。寝ている間もホテルは動いている。
深夜便で到着したお客様のために、ブレックファーストメニューを24時間対応で作るホテルもありますが…それは、なかなか眠りにつけないお客様にちょっとでも安心して食べたいものを食べていただき、ゆっくり休んでくださいね。というホテルのおもてなしなのだろうか…と考えていた時期があります。(ホテルの専門家さんがいたらそのあたりは聞いてみたいです)
私たちが、一人で出張として宿泊したとしても、ただ眠りに帰る場所だとしても。家族旅行であっても、パートナーとの思い出の滞在だったとしても。ホテルは大きな心でどんな状態でも変わらぬ受け入れ態勢を整えています。これも大きな愛だなーと思うのです。
今日は、ハウスキーピングの日でした。
長期滞在プランとうことで、月・金曜日がお掃除の日になっています。いつもはエグゼクティブラウンジでお茶をして掃除の時間はできるだけお部屋を空けているのですが、今日はちょっと用事がありお部屋にいました。
今日のお掃除の担当の方は、私の母よりも10歳以上歳上の女性。おばあちゃんを思い出すような雰囲気に一瞬泣きそうになりました。「細身だけどね、結構力持ちなのよー!」とベッドを動かしながら、ハウスキーピング歴は10年とお話しをしてくださいました。
なかなかお部屋のお掃除をしてくださる瞬間に立ち会うこともないので、本当にひとつひとつの動きを拝見させていただきました。お仕事のお邪魔して本当にすみません。
全体を把握したのち、シーツを全てはがし、その間に、バスルームに水を流す、その後細かいゴミ捨てなどを終わらせたのち、ベッドのシーツを中心線を意識しながら、ずれないようにマットレスの下へと入れ込む。
「デュべカバー」で羽布団をささーっと包む。
枕をふわふわにしてカバーで包む。
羽布団をくるくるして、デュぺの中に入れ込む姿はかっこよかった…
シーツの中にさーっと空気を入れるのですが、なるほどーーー!!って思うくらいの手捌き。見てるこっちが大興奮です。
「端っこはね、ここに穴があってひっぱるのよ!ほら!」って、デュべカバーの仕組みを教えていただきました。なるほどーーー!!これで真っ直ぐお布団がずれないで綺麗に包まれているのはこの技だったのかと感服。
これで綺麗にベッドメイキングが仕上がり。
最後に掃除機と舞い上がったほこりを拭き取りお仕上げ。
お部屋のお掃除が終わったら、途端にクリアになるお部屋。
数日過ごしているだけでも、空気が変わることを本当に実感する瞬間です。
お客様の物にほとんど触れることなく、置いてあるものひとつひとつに、お客様の習慣や癖、こだわりがあるかもしれないと、思いを馳せながら。掃除されるその関わり方、当たり前のようで本当に当たり前じゃない。本当にものも含めて大切にしてくださっているのを実感します。
お客様のプライバシーなども込みで、お掃除の方と会うことは出来るだけ避けるようにされていると思いますが、この姿はやっぱり見ると改めて感謝の気持ちでいっぱいになります。
快適なホテル滞在の見えないところで、たくさんの思いやりや優しさが詰まっている。それを節々で感じるからこそ、ホテルがさらに好きになるのです。
これから先もホテルに滞在しながら、ホテルの優しさをたくさん受け止めながら、ブログやnoteを描き続けたいと思います。
ホテル滞在など、エッセイが書けるようになりたいと。
そのための視点を大切にしていきたいと。
最近、改めて、目標のひとつに加えました。
生きている限り描き続けられるからこそ、大切にしていきたいです。
ひとりでも多くの方にホテルの滞在をより楽しんでもらえる情報やお話しをお届けしていきたいと思います。
恭子
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