【歴史本の山を崩せ#001】『歴史をつかむ技法』山本博文
歴史と聞くと、年号や用語の暗記をイメージするかもしれません。
これらはたしかに歴史を読むためには必要な要素ではあります。
暗記だけが歴史ではありません。
大学の歴史学科などで「歴史とは何か」について論ずる講座を史学概論と呼びます。
史学概論の本には、「入門」と謳いながらも内容が高度なものが多いです。
専門家や歴史を専攻する大学生ならばともかく、歴史に興味を持った一般読者が読むには少々ハードルが高い。
歴史に限りませんが概論というものは、専門用語が踊り、理屈っぽくてなかなか難