【歴史本の山を崩せ#039】『未完のファシズム』片山杜秀
≪「持たざる国」はファシズムにもなれなかった≫
第一次世界大戦以降、国家間の戦争は総力戦体制と変化しました。
資源、労働力といったリソースの寡多が勝敗を決する決定的な要因となる。
大戦後、大国のひとつに数えられるようになっても、島国・日本はそういったリソースを「持たざる国」でした。
「持たざる国」が「持てる国」と対峙していくにはどうしたらよいのか?
そのひとつの解として現れたのが、日本民族の不屈の精神があれば大国相手であろうとも倒すことが出来るという、神がかり的な精神至上主