2022/5/9 ドル高・株安
Ken:連休明けの東京は日本株が軟調にスタートするものの、金融・商社株の上昇に牽引され堅調なプライスアクション。予想されていたリスク回避の円買いは限定的、むしろ時間外米10年金利が3.08%lvlに持ち直したこと、本邦輸入に加え海外短期筋のドル買い意欲が強いことから前日の高値をブレイクし一時130.80lvlまで上昇。ユーロはドル買い・ユーロ円の買いに挟まれ1.05前半で小動き、豪ドルはRBA四半期金融政策報告で目新しい材料がなく売りが優勢になり、一時0.7080lvlまで下落。
欧米時間、3月独鉱工業生産が予想を下回りユーロ売りが先行し1.0483lvlの安値をヒット。ただ仏中銀総裁・独連銀総裁が立て続けにタカ的コメントを出したことで、ユーロ買いに反転し一時1.0600lvlまで上昇。ユーロ円もユーロと同じ動き、136.75lvl安値から138.15lvlまで上昇と底堅い。
ドル円は、注目の4月米雇用統計がヘッドラインは予想を上回ったものの、失業率・平均時給が弱くとなり、積極的に動き辛い展開。米10年金利が一時3.14%台まで上昇しドル買い要因となる一方、米株価が連日下落しリスク回避の円買い要因、結局130円台ミドルを中心にもみ合い状態。
通貨強弱(24時間):ユーロ>米ドル>ポンド>NZドル>円>豪ドル>カナダ
(週間):豪ドル>ユーロ>米ドル>カナダ>NZドル>円>ポンド
今週はBOEの結果を受けポンドの一人負けで最弱王に、円はブービーですが前週比ではほぼフラット。ベストパフォーマンスはポンド豪のショート!
株価は、米長期金利上昇を嫌気し、3指数とも続落。
原油は、EUによる年内禁輸を材料にした需給ひっ迫懸念から堅調モードで一時111ドル台に上昇。
ポジションは、予定通りにドル円ロングを一部130.70-80で縮小、コアロング持ち越し。
BOSS:米金利が底堅く、原油高く、ドル円は堅調推移。
Eurは鷹発言が出て買われるも続かず…
雇用統計後は失業率が予想より弱く出る等一瞬、2/5年金利が前日比マイナス圏突入し、中長期も低下~ドル円も130.20lev迄緩む局面もありましたが、金利が反転。ドルは買い戻されcloseとなりました。
ポジション:ドル円: 朝イチ、縮小しましたが、全く下がらず~謎の買いが出てたので即、買い戻し。
「高値追い禁止令」が出てる事に加え、「利食い千人力」を徹底し、雇用統計前に一旦SQ。金利の反転を確認してコア分のみ買い戻し。
Gbp: ロンドン参入前後に下がり出したのを見て、極小売り参戦。あっと言う間に1.2300割れ‼︎ 即利確‼︎
Ken:さて今週ですが、4月中国貿易収支、5月独ZEW、4月中国CPI・PPI、4月米CPI、1-3月期英GDP速報値、4月米PPI、5月米ミシガン消費者態度指数となります。また米3・10・30年債入札にも注目です。
・先週はドル円はFOMC後のパウエルFRB議長のハト寄りコメントで一時128.63lvlまで下落、ただその調整も一日持たず、米10年金利が3.14%台に上昇するにつれて結局130円ミドルまで下値を切り上げ、週足で陽線キープ。またポンドの下落が顕著、BOE金融政策委員会で25bp利上げ決定は予想通りでしたが23年成長見通しをマイナスに下方修正しリセッション入りを警告したことが要因。個人的にはこれがきっかけで米株の大幅下落につながり、ドル円の上値を抑える要因になったと推測。RBAは市場予想を上回り25bp利上げを決定、声明文でも追加利上げを示唆し豪ドル買いが先行、ただFOMCの結果を受け米金利高・株安の影響で上値を切り下げる。
・今週も中期ドル最強スタンスは変わらずですが、短期での調整があるのかが焦点に、メインイベントは米CPIとなります。
米CPIまで期待感から金利高に連れてドル買いが先行、発表後インフレピークアウトが示されれば、金利安・株高、連れてドル高調整の可能性あり。ただドル円は、日米金融政策の方向性の違いが根底にあり、下落はあくまで調整、結果クロス円の上昇になるのではと想定。クロス円の中では、利上げ開始を先週決定し、追加利上げ期待の高い豪円がいいのでは。
戦略:ドル円ロング【128.45】
・ドル円は週足で下髭陽線で5週線129.21がサポートライン。日足でも陽線で5日線130.13がサポート、4時間足雲(129.50-129.10)・時間足雲(現状129.88-58)がポジティブ要因。上値は4末の高値131.25lvlをブレイクするのかが注目、上抜けすると133円が視野。ただ、現状は米金利高・株安がドル高・円高両面を演出し膠着感が強いので追っかけ買いは禁止。
・豪円は豪金利先高観と株安に挟まれ90-96円で膠着状態。米CPI後に株価の反転があるなら豪円ロングを検討。日足雲90.26-87.34がサポート、上値は直近高値94.00lvl、4月高値95.75lvlがレジスタンス。
BOSS:本日、露「戦勝記念日」らしいです。「ウクライナに宣戦布告」「核使用辞さない旨を宣言」する等専門家が仰ってますが~今日です。
内容次第では、EurやGbpが影響を受ける可能性ありです。
Eurは鷹コメントで跳ねますが、そこは売って行こうと思ってます。露からエネルギーを買えなくなると独を筆頭に間違い無くエネルギーコストが上昇し、結果的に景気後退→英に続いてマイナス成長の可能性ありと見てます。
Gbpが下げ足を早めてます。EurGbpがカッ飛んでます。ただ、これは英が欧より先に利上げを開始し、英が先に景気後退を認めただけで、欧州も結局追いかける事になると思ってます。
今更ですが、ぶっちゃけると、誰が鷹コメントしようと、何処が利上げしようと、米次第。
米はエネルギー輸出国ですし、食糧も自給自足可能。大陸間弾道missileがあるとは言え、ウ露からも遠く離れてます。しかも、景気は悪く無く、高インフレ。中銀も鬼鷹隊。年内2%超の利上げが予定されてます。
豪が利上げしても0.15%予想のところ0.25%やっただけ。今後も利上げ基調との事ですが、米並みに上げるとは思えません。
欧州メンバーが鷹っても、やはり、米並みになるとは思えず、しかも地政学的リスクが大き過ぎ。
因みに、「円独歩安」でマスコミは騒いでますが~その他通貨もそれなりに安くなってます。
例えば、GbpやEurは露侵攻開始の2月中旬からそれぞれ1.3650→1.2300、1.15→1.05。
豪やNZは資源国扱い且つ、早期利上げ対応国だったので、スタートは3月下旬となりましたが、それぞれ0.7650→0.7050、0.7→0.64と約10%の通貨安となってます。
ドル円は3月初旬から15%近く上昇し、その上昇幅は確かに群を抜いてます。それは、資源皆無…食糧自給率が低く、政府がコロナ対策重点を置き経済成長を目指さず(岸田首相が今回の外交で、invest in Japan‼︎ 夏までに渡航制限を先進国並みまで解除すると言ったそうですが、これに関してはまたの機会に触れたいと思います)、ロが目と鼻の先と言う地政学リスク、そして何より、中銀様が先進国で唯一、超絶緩和継続中であるからとなります。
何が言いたいのかと言うと~基本的に「米国次第」であるという事。
先日のFOMCで若干鳩ったパウエル氏の発言後、金利低下が一瞬有りましたが、その後反転。高値追い。しかし、株式市場も安値追い…「金利を上げても、景気は大丈夫」と何時まで言えるのか‼︎⁇
GW中、現役金利トレーダーから怖い話を聞きました。一部ヘッジファンド等投資家は株ロングで大ヤラれ。しかも、債券ロングでダブルパンチを食らってるところもあるらしいとの事。
FOMC後堅の金利上げ(国債売り)はポジションの強制cut系かも知れないとの事。金曜日の雇用統計後の買いもそうだったのかも…(憶測です‼︎)
ただ、この動きが続く様ならドルの更なる上昇もあり得ます。
と言う事で今週は入札もCPI発表も有り、米金利動向に注目‼︎
市場が想定する通り、インフレはピークを打ったのか‼︎⁇
米金利が下がらず、原油もbid推移となれば、ドル高は止まらないと思ってます。
ドル円は時間鉄板 &岩盤(雲上@130、雲下129.70)をサポートとする考えは変わらず。
しかし、米金利が下がる様なら迷わずcut。
中長期ポジション@121.50に託したいと思います。
EurやGbpも基本同様。特にGbpはhit&runで売り回転継続。
EurGbpがぶっ飛び、週足で雲中突入。月足は雲下で反転した風に見えます。どっちもどっちだとの考えは変わりません。跳ねたところは売りstanceで臨みたいと思います。
Ken:了解です。
週末、仮想通貨の下落が目立ってますので、株価への影響要注意です。
では本日も頑張ります♪
BOSS:今週も頑張りましょう^_^
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