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2021/11/29 オミクロン株の影響

Ken:南アフリカで新たに発見された変異株への警戒感から、リスクオフの円買いが優勢に、ドル円は115.30lvlでオープン後一気に114円ミドルまで下落、原油が2.5%超、時間外米10年金利は1.56%台に低下、日経は800円超・ダウ先物も400ドル超の下落と総崩れ。ランド円-2%程、カナダ円は約-1円、豪円81.80lvlの安値とクロス円も弱々。10月豪小売売上高は予想を上回る結果でしたが、本日のマーケットではノーインパクト。ユーロドルはどちらかといえばリスク回避で円に次いで買われる通貨となり1.1210-20で底堅く推移。

欧米時間、香港・イスラエル・ベルギーで新種株の感染者が確認されたこと、WHOが今回懸念すべき変異株に指定したこと、米国がアフリカ南部からの渡航を制限すると発表したこともありリスク回避の動きが加速、ダウ先物が一時1000ドル超の下落、米10年金利が1.48%割れに、原油が一時14%超の暴落となり、FXはドル円が一時113.05lvl、豪円80.60lvl、ランド円6.95lvlまで売られる。ユーロはユーロ豪含めユーロクロスの買いが優勢であったことで、ショートカバー色が強く高値1.1320まで上昇。ポンドも強含み、ポンド円の下落に一時1.3280割れまで下落したものの、堅調なユーロに連れて下値を切り上げ、またBOE金融政策メンバーによるタカ派なコメントもあり1.3350lvlの高値をヒット。カナダ円は原油の下落に連れて、一時88.50割れまで下落し、ランドと共に資源国通貨売りを先導。

株価は、新種の変異株が確認され世界経済の先行き不安が拡大、感謝祭明けで短縮取引の中、VIXが54%上昇、ダウは今年最大の下落で35000ドル割れ、ナスダックも2%超の下落となりリスクオフモード全開。
原油も、リスク回避の動きが加速し、売りが売りを呼び一時67.50ドル割れまで下落。

ポジションは、カナダ円ロングを90.90割れで利確、豪円を82.65lvlでショートし、ドル円ロングをヘッしましたがNY引け前に全てクローズ。ユーロショートは1.1230越えで一旦SQ。
 
BOSS:Omicron祭り…
金曜日の戦略で、チャートから見て「114.55/70程度の調整あり」と予想しましたが、そんなもんでは収まりませんでした‼︎ 安値は113.05‼︎‼︎ 

根bullとは言え、日経、時間外ダウ&時間外米金利暴落に115.00割れでは全cut。リスクオフには飛びつく性分なので極小ショート。ただ、東京時間では日経は走ったものの、時間外ダウは400ドル程度の下げ…米国金利の下げもそこまで激しく無く、ここまで下がるとは思えませんでした。欧州参入後の113.70割れからの戻し過程の114lowで買い戻し…その後の米国時間の下げは傍観者となりました。

Ken:さて今週ですが、11月ユーロ圏消費者信頼感指数、11月ユーロ圏HICP速報値、7-9月期加GDP、11月米シカゴ購買部景気指数、7-9月期豪GDP、11月中国財新PMI、11月米ADP、11月米雇用統計、11月米ISMとなります。またパウエルFRB議長とイエレン米財務長官が上下院で議会証言、OPECプラス会合も開かれます。

・先週は、パウエルFRB議長の再任が決定され、強い米PCEデフレーターを確認、テーパリングペース加速・利上げ前倒し観測が高まり、米長期金利の上昇と共にドル円は一時115.52lvlの高値・ユーロは1.1185lvlの安値をヒット。ただ南アで新たなコロナ変異株“オミクロン”が確認されリスク回避の動きが優勢に、パニック的な株安・原油安・円高となりました。

・今週は色々ありますが、“オミクロン”の影響を見極めることに尽きると思います。
週末に英・独を始め11カ国で感染が拡大し、より一層不安が高まりリスクオフへの警戒が広がる一方で、あまりにも情報が少ないため明確なものが確認されるまではボラタイルな動きになる事が予想されます。米国で感染者が出るのか、感染力の強さ・症状、行動制限がどの程度強化され経済へ影響はどうなのか、ワクチン・資料薬への期待などがポイントと想定。因みに週末南ア専門家は感染者の症状はかなり軽いと発表しています。

米経済指標(ISM/雇用統計)が強さを継続すれば、利上げ前倒し観測が高まりドル買いの動きが優勢になる可能性あり、
またOPECプラス会合で増産の一時停止や縮小が決定されれば、原油の上昇から資源国通貨円の買いの材料になる可能性になりますが、それもこれも“オミクロン”次第かと…
最後に米債務上限の期限が12月3日に、期限の延長もしくは上限引き上げへの不透明感がリスク回避の動きを引き起こす可能性があります。

米感謝祭明けマーケットの動向をしっかりと見極め、決め打ち禁止・フットワーク軽く攻めたいと思います。

戦略:現状SQ、明確な方向感が出るまではポジションキャリーはしない。
・DXYは週足で上髭長く十字線、日足で長い陰線で抱き線となりトップアウトのサインが点灯。5日線96.50lvlが上値をキャップし25日線95.00lvlへの調整の可能性が高まります。

・ドル円は月足で現状陰線となり始値114.10を意識しそう。月末で陰線を形成すると、雲上限112.10lvlの可能性あり。週足でも上髭長く陰線でトップアウト感高まり、転換線113.17・基準線112.12がサポートできるのかに注目。日足もまた直近11日分を包む抱き線に、MACDがデッドクロス、RSIが50割れとベアシグナル。転換線114.29、基準線114.12がレジスタンスになり、日足雲112.93-111.90がサポート。オミクロンの状況次第ですが、順張り:21時間線113.88 、時間足基準線114.23をバックに売り回転シナリオ、逆張り:日経の下落がどの程度かを確認し、日銀によるETF買いが出るようなら112円台はロングメイクも検討。

・豪円は週足で陰線継続、雲79.20-83.05の中で上値の重い展開。日足で雲を下抜け、82.05-83.60が上値を抑えそうです。チャートからは雲下限82.05をバックに21時間線81.30lvlからの売り回転。ただ株価動向で方向転換の可能性もあるためポジションキャリーは要注意。

BOSS:Omicronに関する今後のnewsに左右される事は間違いありません。ワクチンに効果が認められれば一気に戻す事となります。
また、米国を中心とした経済指標や中銀関係者の発言にも注意が必要です。Omicron次第ではテーパリングや利上げペースに変更が生じる可能性ありとなります。

目先的には、株式市場、金利、為替と全てがほぼ安値圏引けとなってるのでまだまだ売れ残りの存在が気になる一方で、金曜日の米国は感謝祭絡みで一部金融市場が半ドンだったり、ともかく参加者が少なく、リクイディティが極端に低かったとの事。
ドル円の113.05、米10年債の1.47%台、原油の67ドル台は充分な参加者が居ても取引され得たレベルだったのか‼︎⁇ そうでないとするなら、ある程度の「戻し」が期待されます。
因みに、時間外日経は取引時間内の2.5%下げに加えて、更に、2.5%超下げ。米ダウも重い展開が続いております。

戦略:ドル円: Omicron次第‼︎ 株式市場、米国金利動向を見ながら、根bull主義は一旦撤退。臨機応変に対応したいと思います。
感染力、重症化リスク、致死率、ワクチン効果等々に加え、各国の新たな制限等も報道がなされると思います。
ドル円は円ショートが溜まっており、Omicronに不透明感が残ってる限り頭の重い展開となると思います。金曜日は週足転換@113.02や日足雲上@112.90にサポートされました。
レジスタンスは日足の基準&転換が114.10/30、8時間雲が113.85/114.15、時間基準@114.20(今後低下)となります。
他市場動向を注視し、リスクオフが続く展開なら戻りを待たずに売り。基本的には東京時間にありがちな「戻し」に期待したいと思います。

Ken:了解です。では本日も頑張ります♪

BOSS:リスク管理には気をつけよう!

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