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2021/8/10 ドル高の主役は?

Ken:8/6
時間外の米10年金利が1.22%台、日経が小高くオープンしたことで、ドル円は買いが先行し前日の高値をブレイクし109.90lvlまで。RBAロウ総裁が議会証言で豪ドルの水準を抑えるために金融緩和策もある。豪ドル高を望まないと発言、豪ドルの売りが優勢、一時0.7380lvl、81.08lvlまで下落。東京引けにかけて、3連休前の実需のドル売りが散見され109.70lvlまで。欧米時間、注目の7月米雇用統計は総じて強い結果となり、早期テーパリング観測が高まり米長期金利が上昇、10年は1.3%台に、連れてドル買いが優勢になりドル円110.35、ユーロは1.1753lvlをヒット。また6月の米卸売売上高も予想を上回りドル買いを後押しする要因に。原油・ゴールドが下落したことでクロス円は小幅レンジながら上値の重い展開。株価は強い米経済指標を材料に景気敏感株中心に買いが優勢になりダウは底堅く、S&P500は過去最高値を更新、ナスダックは長期金利上昇を嫌気し終始マイナス圏。原油はリスクオンで買いが先行したものの、ドルインデックスの急騰がネガティブ要因になり上値を切り下げマイナス圏に突入し安値引け。
ポジションは、ドル買いに上手く対応できず、豪円、豪NZショートを握りしめ傍観。
8/9
強い米雇用統計の余韻を残してドル買いでスタート、原油・ゴールド・シルバーが急落しリスクオフに、ダウ先物が100ドル超の下落、ユーロは1.1740lvl、豪ドル0.7327lvlの安値をヒット、ドル円はクロス円の下落に上値を抑えられ110.20台で膠着。中国7月CPI、PPIは予想を上回り更なるドル買いを回避し、豪ドルは0.7350lvlに下値を切り上げた。ポンドは週末報道された政局不安のニュースに売り先行、一時1.3855lvlまで。欧州時間、時間外の米10年金利が1.26%台の低下に伴いドル売りが先行、ユーロは1.1770lvl、ドル円は110.03lvlまで、ただ原油の更なる下落が資源国通貨売り優勢にしドルをサポート。NY時間、米雇用関連指標が良かったこと、アトランタ連銀総裁の早期テーパリングにタカ派なコメントもあり、長期金利が再び上昇、10年金利は1.33%近辺まで、連れてドル買いか優勢になりドル円は110.35lvl、ユーロは1.1735lvl、豪ドル0.7325lvlに。米長期金利が上昇基調は変わらないものの株価は先週金曜日と真逆の動き、ダウは利食い売り、ナスダックは反発とまちまち。原油はコロナ感染拡大懸念から売りが優勢になり一時65.15lvlまで下落。
ポジションはユーロを1.1760lvlでショートに。豪円・豪NZショートはキープ。
 
BOSS:まずは週末の雇用統計~ハードル高い予想を上回る結果!  予想していた通り、金利上昇・株は頭の重い展開~為替はドル買いとなりました。
数字後ドル円は110.00levで買い、Eur$とGbp$はそれぞれ1.1785&1.3910levで極小ショートとしました。
東京が祝日の中、米10年金利は頭が重く、ドル円ロングは110.20割れで止め、110.10割れで極小ショートとしてしまいました…
その後の6月米JOLTS労働力調査の求人数が予想を大きく上回り、過去最高を叩き出すと、金利は反転上昇…為替ではドル買いとなりました。
ポジションはドル円を戻り安値近辺でショートとしたため、欧円と英円の極小ショートとなってます。

Ken:先週はクラリダFRB副議長+理事たちによる早期テーパリング、利上げへのタカ派なコメント、強い米雇用統計の発表からの米長期金利上昇と共にドル買いが優勢に。昨日は原油・ゴールドの下落がリスクオフセンチを加速させ、株安・クロス円安に。
今週は米長期金利上昇期待からドル買いがベース、メインイベントは7月米CPIになります。更なる金利上昇要因になるのかどうか?またそうなっった場合、リスクオン・オフどちらになるか?でドル買いの主役が変わります。個人的にはドル上昇目線、コモディティ価格の不透明さからのリスクオフではと考えてますが…
・8月は季節要因で円買いが出やすい。日本のお盆休みの中、輸出によるドル売りオーダーが通常より多く並び、また米国債の償還・利払いに絡む円買い需要が大きい等々。ドル円の上値を抑える要因が…(円買い要因)
・グローバルでコロナ変異種の感染拡大懸念があり、経済回復へのネガティブ要因に。日本は特に内閣支持率の低下もあり、海外投資家による日本株投資の減少要因に。(リスクオフ要因)
・RBAは政策金利・債券購入縮小方針の据え置きを決定したものの、ロウ総裁による早期利上げハト派スタンスが明確に、また米中関係悪化の要因は多々(豪ドル安要因)
・RBNZは住宅価格高騰リスクに対応すべくLVRの厳格化を検討、NZ金利が上昇(NZドル高要因)
・英国はコロナ感染による規制緩和を実施し経済活動再開、BOEによる金融政策は据え置きを決定したもののインフレ見通しを上方修正(ポンド高要因)
・ドルインデックスが日足で長い陽線を形成し、3月末の高値93.50lvl、7月高値73.20lvlをブレイクするかどうかに注目。MACDもゴールデンクロスし上昇モメンタム拡大、構成比率の高いユーロは下落要因に。(ドル高要因)
以上のことを考慮し戦略は、
豪円ショート(82.05) 豪NZショート(1.0650) ユーロショート(1.1825)
・ユーロは日足で陰線連続、7月の安値ブレイクで下値目線。3月の安値1.1700lvlがサポートで切れると、昨年11月安値1.1600lvlがターゲット。上値は日足基準線・転換線がある1.1825lvlがレジスタント。時間足雲(現状1.1788-1.1805)が下落してくることもユーロの上値を重くする要因に。
・豪円は21日線の下落に合わせて日足高値を抑えられている状態。本日は81.10lvl、また200日線81.65lvl、基準線82.02は変わらずレジスタンス要因。下値転換線81.77をクリアにブレイクするかに注目。7月安値79.85lvlがターゲット。
・ドル円は日足雲109.65-110.73で底堅く推移、ドル高シナリオですがリスクオフ期待であるため110円台でのロングには抵抗が…せめて21日線が上昇し始めるまでは様子見か、現状109.93lvlで横横。日足転換線109.85、基準線109.54がサポートになります。

BOSS:パウエル議長注目の雇用部分が大きく改善してきました。
先週後半のクラリダFRB副議長の「鷹」発言を発端に10年金利は反転方向。雇用統計と昨日の労働力調査が追い打ちを掛けた格好となってます。
昨日はボスティック米アトランタ連銀総裁の「利上げ前には危機を克服していければいけない」としながらも「10月~12月のテーパリング開始の可能性あり」とのコメントも流れました。
株式市場に目をやると、NASDAQは若干上昇したものの、ダウはまたもや下げ基調。
商品先物では、金は大幅調整中。原油や穀物も頭の重い展開となってます。
人手不足がひとつの大きな原因で、物の供給不足が続いていた米国経済が改善すると考えれば、株式市場は「薔薇色パラダイス相場」となっても良さそうなのに、煮え切らない動き~夏休みを控え、リスクポジションがパンパンロングな投資家が若干ポジションを減らしてもおかしくない状況!?  因みに、「米香港領事館:米企業に香港を立ち退くよう提案」とのヘッドラインも見ました…テーパリングリスクのみならず、米中リスクも再燃!?
戦略:素直なドル買いか、リスクオフ対応ポジションかで悩んでますが、現状欧円&英円の極小ショート。日経先物は若干プラスで推移中ですが、東京の戻る本日以降の株式市場&コモディティの動きを注視。動き次第では積み増す予定。欧円は日足転換(129.85)と基準(130.25)がレジスタンス。日足基準抜けでs/l。
英円は欧円より更に小さなポジションです。現状日足雲中に戻しており、今後低下(現状153.75)する雲上抜けでs/l予定。
ドル円は…約1ヶ月振りに8時間雲を上抜け…時間足雲が109.85/110.05をサポート。盛り上がったオリンピックは閉幕を迎え、新型コロナは過去最高に感染者を出しており、日米金利差拡大&コロナに歯止めかからずとなれば円は売られ易い状況かも…
高所恐怖症、且つリスクオフを予想しているのでなかなかこのレベルではロングに行き辛い。時間足雲上近辺ではクロス円ショートの円部分を外し、ドル円ロング転も検討します。

Ken:了解です。では本日も頑張ります♪

BOSS:頑張ろう!

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