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毎年の薬価改定

薬の値段は国によって決められています。
自分たちで勝手に売値を決められません。

薬価といいます。
毎年4月にその価格が改訂されます。
つまり国によって強制的に変えられるのです。

ちなみに、以前は2年に1回でしたが、
近年は毎年あります。

もちろん国の医療費を削りたいので、
薬価は下げられます。
薬代は自分が払う分と国が払う分の2本立てとなっているので、
国が払う分を減らすために薬価を低くしたいからです。

そのためこの時期は在庫をとにかく減らします。
今ある在庫は来月(4月)から売値が下がってしまうからです。
来月になって薬価が下がってから仕入れた方が、
仕入れ値も安くなるのです。
つまり今ある在庫を来月販売すると、
高く仕入れたものを安く売る、
になってしまいます。

そのためうちの調剤室は今、薬がガラガラ状態にしてます。
面倒な作業ではありますが、
会社の経営のためになる貢献感、
さらに棚や引き出しがスッキリとする爽快感もあり、
結構心が癒されます。

在庫処理を通じてこんなに幸せを実感できるものなんですね。