『作者のひみつ(仮)』4章
4章 《仲介者》はいかに作者イメージを広めるか? 1 肖像写真 作者のイメージと顔
わたしたち読者は作者をイメージする時に何を手がかりにするでしょうか。作品の内容や彼らの思想といった抽象的なものよりも、一番わかりやすいのは、作者を描いた肖像画や肖像写真ではないでしょうか。そして、作者がどのような外見をしているか、作者はどういう顔なのか、ということと作品とは関係が無さそうですが、実際は多くの受容者は外見・顔と作者をつい結びつけてしまう習慣を持つようになっています。
第一章で