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沼影市民プール代替地選定に疑問の声 - 市の方針は課題山積

さいたま市議会9月議会のまちづくり委員会で、廃止された沼影市民プールの代替地選定の方針が報告されました。
市は報告の中で4つの候補地を提示しましたが、その選定過程や内容に疑問を呈する意見が相次いでいます。本日は、その内容をみなさんに共有し、その課題を考えていければと思っています。

・経緯と報告事項

沼影市民プールは2020年12月、義務教育学校等建設に伴い廃止が決定されました。市は南部エリアにレジャープールを整備する方針を掲げ、現在代替地の選定を進めています。

・沼影市民プールとの距離が離れれば、既存の利用者に影響がでる

最大の課題は、市が早期事業化を理由に南区内での用地取得の努力を怠っているということです。

提示された4つの候補地(秋ヶ瀬公園拡張予定地、クリーンセンター西堀、田島臨時グランド、原山市民プール)はいずれも市有地ですが、沼影プールから離れた場所に位置しており、現在の利用者のアクセス悪化が懸念されます。

また、報告では原山市民プールリニューアルして、代替候補地とする計画も併記されていますが、原山市民プールは沼影市民プールとは土地面積やキャパシティが明らかに異なり、代替施設としての適性には疑問を感じざるを得ません。

さらに、原山プールは他候補地と比較して、最も現在の沼影プールから離れており(4キロ)、現在の利用者、特に子どもたちが気軽に行けなくなる可能性があります。

・市民意見の聴取は適正か

市民意見聴取の方法にも疑問を感じます。市の計画ではオープンハウス形式で市民意見を聞いていくとしていますが、その実態を質疑すると「パネル展示や資料の配布などの情報提供」に留まっており、これでは市民の意見を十分に聞くことができないことが予測されます。

・議会での質疑では

議会でもこれらの問題点が指摘され、複数の議員から批判的な意見が出されました。市は「早期に代替候補地を見つけて整備していきたい」と説明していますが、その姿勢に対しても「拙速すぎる」との声が上がっています。

市民からは、「子どもが自転車で行ける距離に代替プールを設置してほしい」という切実な声が上がっています。早期整備の必要性は理解しつつも、適切な立地選定とのバランスを求める意見が多く聞かれます。

・今後の展望と課題は

市は11月の市民意見聴取とサウンディング調査を経て、2025年度前半には候補地を決定したい考えです。

しかし、現在の方針のままでは、真に市民ニーズに応える代替施設の実現は難しいのではないでしょうか。

私は、参加者がお互いの意見を聞くことができる説明会形式の意見聴取と、子どもたちの意見を聞く場(廃止の際は全くなかったので)をセッティングすることが必要だと考えています。

市には、早期整備と適切な立地選定のバランスを取りつつ、より丁寧な市民意見の聴取と、南区内での用地取得も含めた幅広い選択肢の検討が求められているのではないでしょうか。ぜひ、みなさんのご意見をお聞かせください。

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