2023年12月18日(月)

 店休日。
 午前中はライブのフライヤーを印刷したり、作詞のメモをしたりと、焼鳥屋以外の作業をした。
 1月8日(祝)の沢田研二トリビュートライブの課題曲が届き、いよいよ準備を進める段になってきた。

 劇場版「鈴木先生」を鑑賞。
 そのままTVシリーズの続きという形で、原作の生徒会選挙と演劇の話をミックスした作品だった。
 そういう意味では余り奇をてらわず素直な作りで、鈴木先生の教育がもたらした経過の中の暫定的な結論がちゃんと読み取れた。
 しかしながら不満もある。
 教育に不満を抱いた卒業生が小川蘇美をレイプしようと屋上に拉致するところで、原作では小川は自分だけで隣の校舎までダイブするが、映画では鈴木先生が手を差し伸べているのを確認して飛ぶ。
 この違いはなかなか大きい。原作では小川蘇美のカリスマ性が高まるエピソードなのに対して、映画は鈴木先生と小川蘇美の信頼関係の深さとして描かれていた。
 映画では小川を過剰に神格化しない形を目指したのか、もしくは単に劇場版のカタルシスのためにそうしたのか。
 このあたりは好みが分かれるだろうが、僕としてはその違いは致し方ないものだと思う。

 U-NEXTのNHKパックで「プロフェッショナル 仕事の流儀『ジブリと宮崎駿の2399日』」を視聴。
 宮崎駿監督の中にずっと残る亡くなったパクさん(高畑勲監督)との対話が「君たちはどう生きるか」の大きなテーマだったのだと痛感する、なかなか重いドキュメンタリーだった。宮崎監督の創作の壮絶さに胸を打たれた。

 映画「Winny」も観た。
 若くして亡くなった天才プログラマー金子勇を描いた作品。
 とても丁寧に描かれていた。役者さんはみんな役に入り込んでいて、主演の東出昌大は金子勇にしか見えなくなっていたし(実際の映像の金子そっくり)、皆川猿時が出ている事に気づいたのは映画も後半になってから。
 静かな映画でした。
 シラスでの公開が終わっている金子の弁護を担当した壇俊光さん登壇イベントは、またいつか再公開して欲しいな。
 ところで公判のシーンで気になるのは、やはり阿曽山大噴火。シラス共同代表の桂大介さんも傍聴人席に見つけた。

 とある誤解が生じてネットを通じて連絡をもらったのだが、いくつかのやりとりで誤解を解くことが出来て良かった。
 テキストのやり取りというのはとても難しい。書き手と読み手で見え方が変わる。だけど丁寧にやり取りすれば理解してくれる人は理解してくれる。
 もっとも大事なのは、誤解もするけど分かってもくれる事を、最終ラインで信頼することなんだよね。

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