見出し画像

やる気スイッチが入れば早いけど、入るまでが長かった話

こどもの自転車補助輪をとるのは
だいたい1年生前後には
皆さんやるのでしょうか?
我が家の息子、乗れないまま5年生の春を迎えました…

私は自分の補助輪とる練習に苦い思い出があります。うちの父親、スパルタで泣いても乗れるようになるまでやらせる。本当に嫌な記憶として残ってるから、子どもが進んで練習しようとしない事は、そこまで強要したくない。

娘は、その点でいうとできない自分で学校に行く事がとにかくいやで、自転車もプールもスキーも学校で授業がある前にできるようになりたいタイプ。逆上がりも。とにかく、練習に付き合ってって自分から言うし、教えてって言うし、自転車もある程度乗れるようになっても、スムーズに乗れるようにひたすら自宅前を一人で何周もしていた。
だから、プールもスキーも格好は悪いけど、上級者の班には何故か入っている。どうせできるなら、もっとキレイなフォームで格好良くこなして欲しいとは思うけど、本人はそこまでは求めない。できればいいという。
これはこれでもったいないな…と思うのですが…

姉弟でどうしてこんなに差があるのか娘と考察してみた。

弟、基本的に運動苦手キャラでいってるから、できていない事が多いのもわりと普通。マラソンもクラスで後ろから2番をキープ。ビリにはなりたくないらしく、かといって、後ろから3番目は目指さない。たまたまちょっと早い時が一度だけあって、1番のお友だちがとっても褒めてくれたって喜んでいたのに、あれば幻だったのか。結局後ろから2番が定位置。後ろの子に負けないようにラストスパートする。もうちょっと早めにスパートかけたら後ろから3番目になれそうなのにな〜って毎回思う。
こんなタイプ、自転車に乗れない事が恥ずかしいとは思わないようで…
みんな自転車で集合して遊んでて、更には我が家に移動してくるのも一人だけ徒歩だから本人最後で続々友達が来た事も。それでも、何とも思わない…。
むしろ、ちょっとできるようになると褒められる。娘曰く、マイナス(できないイメージ)からの出発だから、褒められる程度が低いけど、本人は褒められるからそれでも満足する。
娘のタイプは、わりとそつなくこなせるように見られがち。できないとマイナスな加点になる。だからプラス加点の余地が少ないし、できないとバカにされるのが本当に嫌だと言う。クラスでも、できない事をやたらバカにしてくるメンツがいたから、絶対にできないでバカにされたくなかったと。
できなさげなタイプができないのは、まあそうかと思われるけど、できそうにみえてできないと残念がられる。とても的を得た回答に納得。
親の私も気づかないうちに、そういう対応して来てしまっているんだろうなと娘への対応に反省をした次第です。

さてさて、息子の自転車。もう2年も前に、自分で選んでカッコイイのをおじいちゃんに買ってもらったのに、お尻が痛いとか、怖いとかいってなかなかやらず。

学年上がれば、乗れない事が恥ずかしくなって練習すると言い出すかなと思ったけど、更に悪い方へ。

自転車乗れないから、高校行かないで働く。って。

え??
諦めるの早い。更に極端。

中学は、徒歩で20分位。自転車通学の距離だけど、ずっと歩いて行く。と…

友達と遊びに行く時にみんな自転車で、おいていかれても自分は歩いて行くからいい。
と。

頑なに乗ろうとしない。自転車、練習さえすれば乗れるようになるからやりな。と促す。
さすがに、やらずに諦めるのはちょっと腹が立つ。
物でつるのはどうかと思いつつ、今年ちゃんと乗って自転車教室参加したら、ポケカ5袋買ってあげる。と言ったら
あっさり練習し始めた。

支えなくても、なんとか自分でバランスとろうとして2日。
姉が、家の前でバランスとる練習のやり方を伝授。今日も汗タグになりながら、一人で練習する事3時間。親は近くで声をかけるだけ。支えて走るは、もうやらなくても自分でひたすら練習。

やっと乗れるようになりました!!!

理由は不純
ポケカが欲しい。
でも、自転車乗れないから高校いかなくてもいいとか言っていた息子が、自分で必死に練習。乗れるように頑張ってる姿は、素直に嬉しかった。

だんだんコツがわかって来たら、どんどん暗くなっていた。そろそろやめて、明日にしようって言っても、まだやる!って続けていたら、しっかり乗れるようになった!!

自分で乗りたいってスイッチが入ったらこんなに頑張れるんだな〜って、久しぶりに?本気で努力する姿をみれて、感動しました。

やらされるより、自発的にできるようになりたいと思えたら子どものやる気はすごい。
日々の勉強も、宿題やらなくて困るのは自分だから、遊んでばっかりで、全然宿題進まない時は、やりたくないならやらないでそのまま学校行って。って、言います。
2人とも、やらないで行く選択はほぼない。
確信犯的に、忘れたふりをした事はある。でも、それも子どもの悪いけど知恵だと思うから自分で先生に説明するんだし、自由にどうぞと思っています。
丸付けを保護者がする事になっている場合も、私が決めた期限までに出さないなら、自分で丸付けも全て終わらせて。って渡します。先生ごめんなさい。先延ばしされて溜まった丸付け程、しんどいものもない。
一時期を境に、勉強しろ〜勉強しろ〜って言うのもやめました。
そこまで子どもに要求はしていないけれど、好奇心を持った事を深堀りして行く先々に学びたい知りたいとスイッチがあると思うようになった。スイッチ、どうしたら入るかな?を考える事だけはしています。
親が入れるものではなくて自分でスイッチ入れられれば、今回の自転車のように、必死に努力できるんだなとつくづく思いました。
親にやれと強要されてできるようになった時の嬉しさと、自分で頑張ってできるようになった嬉しさには雲泥の差があると思う。
だって、私自転車に乗れるようになって嬉しいなんて思った記憶が全くない。怖かったな〜嫌だったな〜って記憶は鮮明。それは泣きながら嫌嫌やらされたからだと思います。

娘が乗れるようになった時の、嬉しそうに見てみて!って言ってきた姿や
息子の今日の表情が変わった瞬間とか、本当に嬉しそうだった。

親は、きっかけ作りをする事しかできない。
視野を広げるお手伝いと、新しい事との出会いのきっかけ作り、体験を通して自ら成功体験を実感できるように応援する。これに尽きると思います。
子どものうちは、やりたい事が見つかった時に、チャレンジさせてあげられる環境は作ってあげたいなと思います。

それと、子どもがチャレンジする事に前向きになれるように親もチャレンジし続ける姿を見せて行きたい。と、改めて思いました。

あ〜〜〜、それにしても小学生のうちに乗れるようになってよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?