男のモーニングルーティン

こんばんは！
秋が訪れ、朝と夜の気温がだんだんと下がってきた。
今夜は妻と衣替えの約束があるので、今はその前に浴室で男の1人時間を満喫中。
いつもは娘と入浴する。クレンジングや洗顔をする時間がとれない為、朝早く娘が眠りについている間に行うのが男のモーニングルーティンである。

myモーニングルーティンを紹介しよう。

6:30am
私のiphoneが大きな音で身体を揺り起こしてくれる。ありがとう。この四角くて冷たい優れ物に朝一番の大仕事を任せてある。毎朝毎朝一秒の狂いもなく、どんな状態の私であっても必ず揺り起こしてくれている。私はこの四角くて冷たい優れ物に絶大な信頼を置いている。

そんな事はどうでもいいのだ。

目を覚ましたらまず、隣でスヤスヤと眠っている1歳の娘の額に静かにキスをする。今しかない。今しかないのだ。理由は妻に娘へのキス現場を目撃されると「汚い！」と心無い注意をされてしまうからだ。多分娘に嫉妬しているのだろう。1人の男を巡る2人の女の嫉妬。父になっても男は罪深い。

そんな事はどうでもいいのだ。

2人の可愛い寝顔を横目に浴室へと忍び足でスタスタとまるで忍者の如く素早く歩く。浴室を開けるとカラッとした温かい空気が渇いた喉に入り込む。悪くない。
昨夜干した洗濯物を素早く取り込み、タオルや下着を定位置にしまい込む。残りは洗濯済カゴへ赤子を寝かせるかのように優しく大切に入れ込む。そしてバスマジックリンをバスタブに吹きかけ洗い流し、17:00にお風呂が沸くようにセットする。慣れたものだ。もし私のような男がいたら褒めてやりたい。君は朝からなんてパフォーマンスをするんだ！よっ！令和の夫！なんて紳士的に家事をこなすんだ！顔以外ブラッドピットじゃないか！

そんな事はどうでもいいのだ。

歯を磨き、洗顔を済ませ、髭を整える。寝癖を直しながら鏡に映る朝の男は、顔までブラッドピットになっている。オンナ達は知らない顔。男はみな朝鏡の前ではブラッドピットなのだ。そして男たちはオンナが寝静まっている間に起こさぬようそっと鍵を閉めて颯爽と仕事に向かう。この瞬間、男たちは自分がオーシャンズ11のメンバーだと錯覚する。今の私は最高にカッコいいのだ。男はみな何かのエキスパートであり、プロフェッショナルだ。

7:00am
車に乗り込みタバコに火をつける。決して焦ってはいけない。1日の始まりの一服は1番美味いのだ。誰にも邪魔されずジャズを聴きながらゆっくりと煙を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。吐いた煙の香りとジャズのおかげか助手席にはジョージ・クルーニーがぼんやりと現れる。サイドブレーキとブラッドピットの仮面を外し、男達は自分の顔と名前で今日も戦いに向かう。

これが男のモーニングルーティン。
毎日戦う男性諸君へ。私は君たちが大好きだ。誰よりもカッコよく、スマートだ。私も君たちに負けないよう、努力と惜しまず前へと進み続ける。

まず自分にモテる為に。