見出し画像

黒川紀章

美術の人物図鑑シリーズです。

今回は、黒川紀章。

生年1934年-2007年

国籍 日本 

表現媒体 建築

スタイル メタボリズム

関連人物 丹下健三/槇文彦、磯崎新、谷口吉生

研究家 

関連サイト

日本の建築家、思想家、実業家、政治活動家。株式会社黒川紀章建築都市設計事務所代表取締役社長を務めた。日本芸術院会員。

主な作品

・国立新美術館

・中銀カプセルタワー

・埼玉県立近代美術館


創設者 黒川紀章 (くろかわ きしょう / 1934 - 2007)
1934年 名古屋市生まれ。 京都大学建築学科(1957年)を経て東京大学大学院博士課程所定単位修得(1964年)。 日本芸術院会員、日本景観学会会長、日本建築学会終身会員、ブルガリア建築家協会名誉会員、 英国王立芸術協会終身会員、英国王立建築家協会名誉会員、(1986-2005年)、英国王立建築家協会国際フェロー(2006年−)、フランス政府公認建築家(No.36653)、(フランス建築家協会正会員)、米国建築家協会名誉会員、ドイツ建築家協会名誉会員 カザフスタン建築家協会名誉会員、カザフスタン共和国首相顧問(2000-2004年)、ロシア科学アカデミー外国人会員、中国深せん市都市計画顧問(1999-2002年)、 中国広州市政府顧問(2000-2002年)、河南省省都都市計画委員会高級顧問(2000〜)、中国焦作市政府顧問(2001〜)、昆明市人民政府顧問(2002〜)。
1960年弱冠26才で建築の理論運動メタボリズムを結成、衝撃的に世界にデビュー。 その後、機械の時代から生命の時代への変革を一貫して主張してきた。共生、新陳代謝(メタボリズム)、情報、循環(リサイクル)、中間領域、フラクタル(非線形)、生態系(エコロジー)等、45年間提言してきたコンセプトはいずれも「生命の原理」という点で共通している。その活動は、世界20ヶ国におよび、世界各地で完成した作品は高い評価を得ている。この業績にたいして、建築界のノーベル賞ともいわれているフランス建築アカデミーのゴールドメダルを受賞している。 又、日本では日本建築学会賞他多くの賞を受賞しているが、 1992年には奈良市写真美術館の設計で日本芸術院賞を受賞した。
2002年には、スペインに本拠地を置くメトロポリス協会(Fundacion Metropoli)より国際都市賞(The International CITIES Award for Excellence)を受賞した。2004年、デダロミノッセ大賞(イタリア)、2005年、英国よりWalpole (初代英国首相の名前)賞、中国商都友誼賞、2006年、世界建築賞(The Chicago Athenaeum Museum International Architecture Award 2006)を受賞した。
主な作品として、国立民族学博物館、国立文楽劇場、名古屋市美術館、 広島現代美術館、沖縄県庁舎、奈良市写真美術館、和歌山県立近代美術館・博物館、 愛媛県総合科学博物館、大阪府立国際会議場、大分スタジアム、豊田市スタジアム、 海外ではベルリン日独センター(ドイツ、ベルリン)、 日中青年交流センター(中国、北京)、 メルボルン・セントラル(オーストラリア、メルボルン)、 パシフィック・タワー(フランス、パリ)、リパブリック・プラザ(シンガポール)、 クアラルンプール新国際空港(マレーシア)、ヴァン・ゴッホ美術館新館(アムステルダム)などがある。 現在は、カザフスタン新首都アスタナ計画(カザフスタン)、中国広州市珠江口地区都市計画(中国)、中国河南省鄭州・鄭東新区(人口150万)、国立新美術館(東京)、 フュージョンポリス情報・通信技術複合施設計画(シンガポール)、重慶国際金融センター(中国)、昆明新空港都市(中国)、マギーズセンター(イギリス)、フランクロイド財団茶室と日本庭園(アメリカ)などを手掛けている。
1986年、世界を巡った作品はポーランド・ヴロツロー建築博物館の永久コレクションとして寄贈。
又、1992年に日本人の建築家として初めてニューヨーク近代美術館の永久コレクションとして 1961年に描かれたドローイング2点が寄贈された。又、パリのポンピドーセンターに約50点が永久コレクションされ1997年「黒川紀章展」が開催された。
1994年、シカゴ美術館とシカゴ美術館財団は美術館のアメリカ最大の面積を誇る建築展示室を「黒川紀章建築ギャラリー」と命名した。これは世界的に著名な建築家として業績を認め、その名前を永久に残すという主旨にもとづいて決定された。
主な著書には「都市デザイン」「ホモ・モーベンス」「建築論I・II」 「ノマドの時代」「共生の思想」「花数寄」「建築の詩」「黒川紀章ノート」「新・共生の思想」など多数ある。2006年、100冊目となる「都市革命」が出版された。
40年前より提唱してきた「共生」は来るべき生命の時代の基本となる思想であり、21世紀の世界の新秩序と位置づけられている。日本文芸大賞を受賞した「共生の思想」(徳間書店)は初版が1987年に出版され、1991年に改訂版が出版されている。この「共生の思想」は建築界ばかりでなく、財界や他の分野にも大きな影響を与え、いまや時代のキーワードとなっている。 又、この「共生の思想」は、イギリス、アメリカで英語版として出版されており、2005年ドイツ語版がベルリンから出版され、広く読まれている。 1992年アメリカでは、AIAの最優秀建築書賞、 イギリスではRIBAの優秀選書10冊のうちの一冊に選ばれている。 海外の有名出版社(フランスのEditions du Moniteur、アメリカのRizzoli及びEdizioni、 イタリアのElecta、L‘Arcaedizioni、domus、イギリスのAcademy Editions、ドイツのJovisなど多数)から黒川の作品集が出版されている。
アメリカの映画会社マイケル・ブラックウッド制作のドキュメンタリー映画 「Kisho Kurokawa」が1993年完成し、 各国のTV番組として放映されている。フランス、フィンランド、ブルガリア等でもドキュメンタリー番組が作られており、日本ではNHKドキュメンタリー「世界・我が心の旅」、「カザフスタン新首都計画」、2006年ヒストリーチャンネル「時代の響き」が放映された。
1997年、DOCOMOMO International によって、ICOMOSに提出されたUNESCO20世紀世界遺産重要現代建築20のリストに黒川の「中銀カプセルタワー」(1972年、東京)と丹下健三氏の「オリンピックスタジアム」がノミネートされた。 また、2003年、寒河江市庁舎(1967年、山形)が、DOCOMOMO Japan が選ぶ1969年までの日本の近代建築100選に選ばれた。2006年、中銀カプセルタワーが125選に選ばれた。

[黒川紀章https://www.kisho.co.jp/j_index.htmlより引用]

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?