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pocoria
2024年8月9日 14:00
バーを出て急に喧騒から隔離されたような廊下を歩く。はじめて自分の好意を意識したのはあのとき。よく覚えている。職場が同じになってはじめの頃、フォンさんに業務を教わることが多かった。自然に二人で話す時間も多くなった。館内ではスタッフ同士が大声で話さないよう控えにしているので、ついつい歩きながらの質問が聞き取れなかったらしい。そのときの、その仕草。背が高い人特有の、相手の顔の高さまで耳
2024年8月9日 12:42
職場では内線をかけることが多い受付スタッフやカウンタースタッフなど、基本的にその場を動けないことが多いためだ彼女へ内線をかけたときの、あの電話口の緊張した声色そして名乗った電話の相手が自分だと分かったときの、ふわっと吐息が聞こえてくるかと思うほどの安心感そんなとき自分は絶対に口許が緩んでいるそんな反応、自分にだけだろうかきっとそんなはずはないというのにほんのり期待してしまうふ