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僕は君になりたい。

艇駆いいじです。普段はウェブで小説を書いています。

先日、僕はこんなツイートをしました。

後半のくだりは半分ジョークなんですが、このツイートで言いたいのは、大食い動画を見ていること。

実は僕、6月まで減量をすることになってまして、割と(自分の中では)ハードにトレーニングして、食事を減らして、体重を落としています。

減量中はお腹が空くので、精神的に辛い。そんなときに、Youtubeで大食いの動画を見るとちょっと回復するんです(笑)

今回は、大食い動画を見ていて気付いたことから、『俺は君になりたい』というお話をしたいと思います。

食べることで不幸になる人

大食い系の動画って、楽しそうに食べている人もいるんですが、そうではない人もいて。

いわゆる過食をしてしまう人ですね。Youtubeは関連する動画をサジェストしてくるので、幸せそうに大食いをしている人の動画も、そうでない人の動画も上がってくるわけです。

ちょっと調べてみたんですが、過食をしてしまう人は(言い方が悪くなってしまいますが)心に問題を抱えている場合が多いらしく、中でも『痩せてなければ駄目』『太っている自分は醜い』といった強迫観念を抱えていることがあるそうです。

動画を見ている感じでもその傾向は確かにあるなと思っていて、動画をアップしている人もなんとなく自覚をしていて、それでも食べてしまうみたいです。

僕はそういう症状の専門家でもなんでもないので、過食の話からは離れて…ここからは自分が感じたことを書きたいと思います。

他人になろうとするのは辛い

SNSが普及したことで、他人と自分を比較する機会って増えていると思うんです。

有名な人はだいたい結果を残していて、だからこそ自分の視界に入ってくる。そうすると自分はその有名な人と比較をしないといけないのであって、でもその人は結果を出しているわけで…といったように。

そして、他人と比べて自分が劣っていると思うのは辛い。だんだん、「自分は普通より劣っているんじゃないだろうか…」と考えるようになってきて、他人になりたがる。

でも、それってめちゃくちゃしんどくないですか?

だって、自分と他人はまったく別の背景を持っていて、まったく別の道を歩んできているわけで、すぐに変化できて結果が出るなら皆結果を出しているわけです。

さらに厄介なのが、『普通』を目指そうとすると、目標を達成したところで『普通』にしかなれないんですよね。

変わりたくても変われないときに考えること

他人みたいになりたい。僕も時々そう感じることがあります。

そんなとき、僕はありきたりですが、自分は自分にしかなれないと考えます。

前述しましたが、他人になろうとするのってすごくつらいんです。だって、自分が心の底から好きで変わりたいわけじゃないし。他人のいい点だけ目指そうとしたらしんどくて当たり前です。

でも、本当に他人ってそんなにすごいですかね?

そもそも、その人って『あなたが持っている能力を全て持ち合わせたうえで、さらに他のパラメータで上回ってる』のでしょうか。

実は、あなたが当たり前にできることが他人から見たら優れていることだった、なんてことはありえませんか?

堀江貴文さんの『多動力』という本で紹介されていたエピソードで、あのイーロン・マスクは服のボタンを自分で止められないというものがありました。

あのイーロン・マスクが? 宇宙に関する事業をやってる、あの? 逆立ちしても勝てないような、あのイーロン・マスクが? って感じですよね。

そんな感じで、あなたが当たり前だと思っていることが、他人から見たら美徳であることはあり得るわけです。

それから、そもそも平均を高く見積もってないか? という視点も大切です。

世間では大卒は当たり前みたいな風潮ですが、日本の大学進学率って50%くらいですからね。世界に男と女が半分ずつだったとして、「男であることは当たり前だ!」とか言ってる人がいたら、「馬鹿じゃねーの?」 って思いますよね。

『普通』とか『当たり前』ってつかみどころがない概念だったりします。時代の流れとともに変わるし、自分が当たり前だ、普通だと思っていたことは外の世界では非常識だったりする。

だったら、もう普通を目指さなくてよくないですか?

変わりたくても変われない。そんな自分も含めて自分なんです。だからこそできることがあったり、そこを磨けば得意なことが見えてくるかもしれません。

終わりに

前述したように、僕は今、減量をしているわけですが…先日、食事制限のストレスで夜中目が覚めて、大食いをしてしまったんです。

体が震えるのを感じて、気が付いたらコンビニに駆け込んでいて、口の中にお菓子を詰め込んでいた。しかもこれ、初めてじゃないんです。

だから過食をしてしまう人の動画を見たときはわかるなあと思ってしまったし、そういう意味では僕もその中の一人なのかもしれません(この症状に詳しいわけではないので、正確な発言ではないと思いますが)。

でも、だからこそそういう人たちの気持ちに寄り添うことができるし、今回の記事を書くことができました。

弱かったり、変われなかったり、他人よりも劣等感を覚えたり…そういう気持ちって誰にでもあるし、だからこそ自分は自分らしくあれると思うんですよね。

僕はあなたにはない物を持っているし、あなたは僕にない物を持っている。そう心からそう思っているので、最後にこの言葉で締めさせていただきます。

だから、僕は君になりたい。

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