ハーフカメラの写す世界 ~canondemi編~
たくさん写真を撮りたい。
そんな時に選ぶのはきっとハーフカメラである。
フィルムの値段が毎年恒例のように高騰し続ける近年、指をさして高すぎる!と叫んでやりたいところであるが、コロナの影響もあり、店頭で陳列されているフィルムを見ることすら出来なくなってきている。
こうもフィルムが高騰するとそれと同時に、通常の2倍の写真を撮ることの出来るハーフカメラの需要も必然的に高くなるのである。たぶん。
自分の思うハーフカメラの魅力は、
・かっこかわいいフォルム
・持ち運びのしやすさ
・ハーフ特有の曖昧な描写
・倍撮れるコスパのよさ
・シャッターを気軽にきれる
以上の点であると思う。細かいことはまたぜひ詳しい説明を参照して頂きたい。
前置きはこの辺にして、今回はハーフカメラの魅力をcanondemiでの作例とともに綴っていきたい。(もう1台所持しているハーフカメラのpenft ver もいつかnoteにします。きっと)
曖昧なピントからフィルムらしさを
このdemiというカメラはピント合わせが目測式で、自分の感覚でピントの調節をする他なく、意図せずピンぼけになるのである。
しかしそのピントの曖昧さがフィルムらしさを感じさせている。
現代のスマートフォンではつくることのできないフィルムの特異性がまさにこれであると思う。
レンズ特有のフレア、ゴースト
オールドレンズの醍醐味といえる、フレアやゴースト。これはレンズに施されるコーティングの劣化等で、オールドレンズに顕著に見られる現象のひとつである。
フレアやゴーストは感光のような不規則性を持ち合わせることもあり、現像があがってはじめて一覧した時に、1番に目に入ってくる様な個性のある写真に変化させてくれる事がある。
(ちなみにフレアでいうと写ルンですが1番の推しです。)
ハーフカメラぽかったりぽくなかったり
フルサイズの大きさを半分に分割して取れる枚数を増やしているので、どうしても粒子感がでやすくざらざらになりやすいハーフカメラ。でもそれが味をうむのはもうおわかりだろう。
しかしたまに、ほんとにハーフカメラ?ってくらいに繊細な描写をする時があり、demiの底知れぬ余力を感じさせられる。
写せない。写しきれないということにフィルムの真髄があると自分はおもう。
デジタルカメラの性能があがればあがるほど、フィルムの価値もそれだけ高くなるのである。
写しきれないことで、映し出せる一刹那の存在。
それがフィルムで撮る理由であって、それが撮れた時に現像がすごく待ち遠しいと感じる。
つまりなにが言いたいかと言うと、demiをおすすめしたいというそれだけである。おわり。
あとがき
同窓会や成人式を経てコロナになり、大学の方に戻るのが先延ばしに。
体の調子も回復してきて、部屋にこもってる今何かすることは無いかと考えた末に開いた今回のnoteであった。
実は先に別のカメラについてを作っていたのだが、書いていくうちにあちらこちらへと話が散ってしまい、収集がつかなくなったため1回閉じて1日空いてこのnoteを作成するに至った。
おそらくそのnoteもいつか出す予定だが、そっちはデスマス調で書いているのでなんだかまとまりがない感じになってしまった。
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