考える葦について鑑みる葦
一体誰が言っていたのか。それがどんなものだったのかも定かではないのだけれど、人は考える葦なのだという。と、ここまで書いて好奇心を刺激された私は四角い箱に文字を打った。17世紀のフランス、思想家パスカル。検索結果にはそんな答えがあり、なるほど聞き覚えがあるぞと納得した。
さてパスカルはどうしてこんな表現をしたのだろう。なんとなく日々を生きる凡人たる者ども(私を含めて)は、まさか自分を葦だとは思うまい。あなたは何ですか、と問いかければ「生き物」「動物」「僕は僕」と退屈な答え