見出し画像

中小企業診断士としての知識なんてクソの役にも立たない“非常時の今”

普段、「企業内での仕事は、武井綾子株式会社にとって事業の柱の1本に過ぎない」なんて言っています。

この考え方は今後も変わることはありませんが、とはいえ、組織内にいると「事業の柱の1本に過ぎない」と言ってられないことも出てきます。

そんなケースの1つが、まさに今。

一部の人には伝えていましたが(1フレーズだけnoteに書いたかもしれないけれど)、“昼の仕事”が2022年3月1日付けで親会社に吸収合併されました(所属していた会社は解散しましたとさ)。

個人的には“やっと”ですよ

この吸収合併話、1年くらいかけた話ならまぁ、なんとかどうにかなるのです、きっと(多少は諸々あるでしょうが)。

しかし、今回私が遭遇したケースは異なります。

なぜなら、公告が2022年1月26日だったから(一応、その2週間くらい前には知っていたけれど)。

急すぎるよ~

準備をし始めてから3か月や半年での吸収合併ですら「無理ムリ!」と言いたいところなのに、ほぼ1か月で吸収合併実行

きっと、ほとんど決まらないまま3月1日を迎えるんだろうなぁと思ったら、実際その通りになりました。

(どのくらい決まっていないかというと、現時点で新しい社員番号が未発行だっていうくらい決まっていない 笑)

一国二制度ってやつになってます

「とはいえ、組織内に中小企業診断士がいるのだから、さぞ、中小企業診断士としての知識が役立ったのでしょう?」

自分自身、中小企業診断士試験の受験生時代や中小企業診断士になりたての頃なら、そう聞いていたかもしれません。

いやいやいやいや。

こんな非常時において、中小企業診断士としての知識なんてクソの役にも立ちません。

今、役に立っているのは、過去に荒波を乗り越えたことがあるという経験と、その時に得たノウハウです。

◆ まずは落ち着きなさいな

同僚の中には、「この先どうなるんだろう」「このデータはどう扱えばいいんだろう」など、不安が先に立って動けなくなってしまった人もいました。

そんな時に、バタバタしている状況を見せては、不安が不安を呼んで、負のスパイラルに入ってしまう可能性もあります。

今回の吸収合併話でいくと、ほぼフル在宅勤務状態だったことが功を奏しました。

在宅勤務の良さってあるよね

Slackやメール上ではやり取りが頻繁になされているものの、自分の目で忙しくしている人の様子を見るわけではありません。

時間を見つけて、組織を超えた1on1をやることで、不安を覚えていた人に安心感を持ってもらえることができました。

これは、私が以前の勤務先で先輩にやってもらったことを、そのままオンラインにもってきただけ。

私が当時抱えていた不安や経験が役立ったのです。

◆ 来た球は瞬間で返す

記憶が残っているうちに……

時間がない中で吸収合併対応をしようとすると、1分1秒も無駄にできません。

もし、自分が時間を無駄にしてしまったら……と思うと、相手に申し訳ないし、損失を被るかもしれない同僚たちにも申し訳ないです。

そこで、私が普段から頻繁にやっている仕事法「忙しければ忙しいほど、自分で球を持たない」が役立ちました。

Slack神!

社内での「あれはどうなった、これはどうなった?」はSlack、親子間でのやり取りはメールです。

Slackの場合、検索機能のイマイチさはあるものの、絵文字で意思を伝えられるので、本当に便利で助かっています。

自分の関与が低くいので目を通すだけでOKならば目の絵文字を、依頼したものが戻ってきたときには感謝の絵文字を。ファインプレーで助けてくれた時には「神」といった絵文字も使っています。

絵文字文化が役立っている2022年

問題はメール。

期限が迫ってくるとメールがチャットみたいな使われ方をするようになり、時には、「元々のメールタイトルに記載された論点はどこにいった?」状態になることもあります。

実際にあったのは、サプライヤー調査に関するメールタイトルなのに、そのうち改正個人情報保護法の話になってた……ということ。同じメンバーで複数の論点をやっているとこういう落とし穴があります。

とはいえ、非常時なので仕方ない。

こういう時にも、「来た球は瞬間で返す」作戦は効果的です。

「あの話どこにいった?」になる前に、「●●は▲▲ということなので、私(武井)から1時間以内にデータ添付でメールしますね」と、一旦ボールは受け取るものの、10分くらいでデータを成型して相手に投げてしまうのです。

そうすれば、相手を待たせることもなく、かつ、「あの話どこにいった?」になる前に話を終わらせられます。

◆ 一番大事なのは日頃の積み重ね

結局のところは基本が大事

こんな感じでバタバタとしていますが、日頃から“仕事の属人化を防ごう”と取り組んできたことのいくつかが今回役に立ちました。

  • データは可能な限りGoogleドライブ保管(検索性が優れてる)

  • 仕事のたすき掛け

  • マニュアル化

これらのことができていたので、「これは◆◆さんに助けてもらおう」「あれは■■さんの部隊で対応できそうだね」など、対応依頼の判断に迷うことはありませんでした。

忙しさを言い訳にして後回しにせず、コツコツと積み重ねていく。

結果は目に見えにくいかもしれませんが、非常時に助けてくれるもんですね、本当に……。

ま、こんなことを書いていると「武井は組織内診断士として生きていくのかね?」なんていう言葉が飛んできそうな気がしますね。

いやいや。

私の気持ちは何も変わってはいません。

武井綾子株式会社が今注力しなければならない事業の柱が今までと少し変化しただけのこと。

実際、表には出していませんが、この1か月、教育の場での活動もやっていたり、Twitterのつぶやききっかけで執筆のお仕事が複数きて対応したりしています。

武井はどこに行っても武井。

この年齢・キャリアになって、ようやくそんな状況になっているのかもしれません。

あ、人生で一番ギリギリでしたが、これも終えましたよ✌


頂いたサポートは中小企業支援・創業者支援に繋がるような使い方をさせて頂きます。また、サポートを使わせて頂いた際には記事として内容を書かせて頂きます。