【Bリーグ】ブザービーター 杉浦佑成【サンロッカーズ渋谷】
○はじめに
コロナウイルスの影響を受け、Bリーグは2019-20シーズンを終了してしまいました。残念な決定ですが、リーグ関係者の皆様は非常に難しい状況での決断だったのではないでしょうか。Bリーグファンの一人として、コロナウイルスが落ち着き、再びBリーグが開催出来る日が来る事を祈るばかりです。
日本代表キャプテンの篠山竜青選手(川崎ブレイブサンダース)の言葉をお借りすれば、「日本一丸」となってこの局面に立ち向かわなければならない所だと思います。
ブースターの皆さまにとっては、シーズン中止は辛いものかと存じ上げます。今回、私は自身がBリーグを見るきっかけとなった、杉浦佑成選手を皆様にも知っていただきたく、この記事を作りました。皆さまのBリーグロスの解消の手助けになるとともに、杉浦選手への関心が増えればなによりです。
○杉浦佑成選手の経歴
さて、杉浦佑成選手(以下杉浦選手)の事をあまりご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に経歴を紹介させていただきます。
杉浦選手は、現在「サンロッカーズ渋谷(以下渋谷)」に所属するプロバスケットボール選手です。学生時代から全国大会、世代別日本代表で活躍し、その実力は高く評価されていました。大学3、4年生時に特別指定選手として渋谷に加入、大学卒業後も現在まで渋谷に所属しています。
2020年現在では、サンロッカーズ渋谷での活動に加え、3人制バスケの日本代表候補選手として、東京オリンピックの出場も目指しています。
○今シーズンの杉浦選手
そんな杉浦選手ですが、今シーズンはある言葉で呼ばれる事が多くなりました。その言葉とは、タイトルに入れました「ブザービーター」です。
<参考>ブザービーターとは・・・ブザービーター(buzzer beater)はバスケットボール用語の一つで、ピリオドや試合の終了直前にシュートを放たれ、ボールがプレーフィールド内にある間に残り時間が0となり、ゴールに入るショットのことを指す。(Wikipediaより抜粋)
しかし、ある日ふと考えてしまいました。「本当に杉浦選手はブザービーターなのか?もしかして、ファンが都合良くそう思いこんでいるだけなのか?」と。
そんな疑問を解消するために、ネットで調べてみたものの、そういった記事や資料を見つける事が出来ませんでした。
ファンと言いながら、私自身が疑ってしまった、杉浦選手の潔白を証明する為に、自分自身で調べてみることとしました。ファンであるからこそ、ひいきする事なく証明するために、私自身の主観は排除して、今回は数字の面のみ見る事とします。プレー面等から詳細に解説いただける方がいらっしゃれば、ぜひ教えて頂けますと幸いです。
※この文章を編集している間に、杉浦選手は所属チーム:サンロッカーズ渋谷でのチーム表彰式においてMR.ブザービーターに表彰されていました。私が調べるまでもなく、チームにそう評価されている事が明らかになりました。ですが、せっかく書いたので投稿する事といたします。
○ブザービーターについて
ブザービーターを調べるにあたり、まずは今シーズン杉浦選手の全シュートのデータを調べてみました。参考にリーグ全体の数値も添付します。
この表によると、単純にシュート全体の成功率で比較した場合、残念ながら杉浦選手のシュート成功率はリーグ全体よりも低いようです。ですが、今回の調査は「ブザービーターか」どうかが重要なので、今回は見なかった事とします。
そしてブザービーターかどうか調べるにあたって、ブザービーターの定義を以下の条件としました。
【ブザービーターの条件】
・各ピリオドのラスト5秒以内のシュートである事
・自チーム最後のシュートである事
(残り秒数は「バスケットLIVE」の「プレイバイプレイ」の時間を参照)
そして、この条件で調べてみた結果がこちらになります。
渋谷が所属するB1リーグのブザービーター全1,294本を私の手で計測したものなので、数字には誤差があるかも知れません。
ですが、ブザービーターに注目すると、杉浦選手のシュート成功率は大幅に上昇したのです。リーグ全体のブザービート成功率は、通常のシュートから約10%も成功率が下がっています。プロの選手たちにとっても、ブザービーターは通常のシュートよりも難しい事が予想されます。
そんな中、杉浦選手のブザービーター成功率は、通常の2倍以上の確率でシュートが入っています。渋谷のチーム平均と比較しても非常に高い水準にあり、チーム内でのMR.ブザービーターに選出された事も納得の結果ではないでしょうか。
これらの結果からも杉浦選手はリーグ内でブザービーターであると言っていいかと思います。Twitterで見られるブースターの皆様の杉浦選手に対するブザービーターの評価も感覚、数値的にも証明出来そうです。
杉浦選手がブザービーターだと証明出来そうな事がわかり、1,300本近くのシュートを調べた私としては本当に安心しました。ここから杉浦選手個人にスポットをあて、少し書きたいと思います。
今シーズンの杉浦選手のブザービーターは全部で11本ですが、シーズン開幕から「7本連続」で成功させていました。なんと、この記録は、2019-20シーズンのBリーグでは最多記録なのです(私調べ)。そういった所からも杉浦選手がブザービーターだと、認知される大きな要因となったのではないでしょうか。ちなみに余談ですが、第3ピリオドでは驚異のブザービーター成功率100%を残しました。本当にすごいですね。
○まとめ
・杉浦選手はブザービーターになると、成功率が2倍になる
・7連続ブザービーター成功は2019-20シーズンのリーグ最多記録
・調べなくても、チームはブザービーターと評価して下さっていた
○あとがき
以上の事から今シーズンの杉浦選手はブザービーターであるとわかりました。ファンであると言っておきながら、一瞬でも疑ってしまった杉浦選手にはこの場を借りてお詫び申し上げます。
ブザービーターを高確率で決める事の出来る杉浦選手であれば、今後シュート確率をさらに改善させることも可能なのではないでしょうか。杉浦選手本人が憧れている金丸晃輔選手(シーホース三河)のような、スーパーシューター?スコアラー?に成長してくれる事を期待して今後も応援を続けたいと思います。
はじめての投稿なので、読みにくい点も多かったと思いますが、最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。
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