【ビーコル】アルバルク東京戦に向けて予習をする話【最後の国プ】

※いつもと書き方がだいぶ変わりますが、ご承知おきの上ご覧ください。





〇はじめに



 前節、同地区で勝率も同じファイティングイーグルス名古屋との試合がアウェーの名古屋で行われました。前半は競ったゲームをしていたものの、後半で徐々に離されてしまい、敗れてしまいました。


 ファイティングイーグルス名古屋とは4月にも2度試合がありまして、今度はホーム(平塚)で行われます。今節の課題・振り返りを活かして、ホームでの勝利が見たいところですね。



 さて、次回の対戦は再び会場を横浜に戻して、東地区の強豪チーム、アルバルク東京との試合となります。



 そして、会場である横浜国際プールは次節の対戦で今シーズンはラストの試合となります。


 強豪相手ではありますが、今シーズン最後の国プを明るい思い出に出来るようにがんばっていきたいですね。


 今回はそんなアルバルク東京について調べていきたいと思います。



〇今シーズンのアルバルク東京



 まずは、今シーズンのアルバルク東京について見ていきましょう。いつもの表は・・・出ません。なぜなら、表を作る時間が足りなかったから。


 出来るだけ多くの試合に向けて記事を書く事を重視しました・・・。



 さて、余談は置いておいて、アルバルク東京について見ていきましょう。






 現在のアルバルク東京は37勝9敗で東地区2位に位置しています。非常に強いチームですね。


 今回は、チームの特徴を考えるにあたり、リーグ公式の下記データを用いて考えてみたいと思います。データは第28節(46試合終了時点)のものを採用しています。




 そんなアルバルク東京の特徴としては、まずはディフェンス力の高さが話題に上がるのではないでしょうか。今シーズン、ここまでの平均失点を見てみると、東地区1位の宇都宮ブレックスに次ぐ、平均70.0失点でリーグ2位の成績を残しています。



 ちなみに、ディフェンスがいいからと言って、オフェンスがおざなりになっているなんてことはありません。平均得点についても見てみましょう。



 平均得点は82.5点でリーグ4位。ディフェンスだけでなく、オフェンスでもすばらしい成績を収めています。


 さらにいえば、アルバルク東京は昨シーズンの平均得点が77.3点、平均失点が71.0点でしたので、攻守ともにスタッツを伸ばしていることがわかりますね。


 リーグがまとめている主要スタッツ項目を見てみても、リーグ順位が非常に高いですね。シュート成功率も高く、リバウンドもアシストも高順位ですし、ターンオーバーも1試合平均11.1本でリーグ5位の少なさ。非常に安定感のあるチームですね。





 そして、リーグ内で平均得点の上位8チームが、現時点でのCS出場ラインにいるチームとなります・・・。現在、勝ち数の多い上位8チームの平均得点と失点をまとめてみました。そうするとこうなります。


結局、表を作っちゃうんですよね・・・気になるとまとめがちです



 こうやって見てみると、Bリーグにおいてはオフェンス力の方がディフェンス力よりもリーグ順位に関係する傾向があるのかもしれないですね。もちろん、対戦するチーム・試合数が異なるので、厳密に同じとは言えないのでしょうが・・・。



 ちなみに、平均得点、平均失点の差を比較してみると、最もプラスが多いのはアルバルク東京の+12.5点となりました。次点は+12.2点の宇都宮ブレックスとなります。




 また、アルバルク東京は長期離脱の選手が少なく、10人の選手が40試合以上に出場しています。




 個人タイトルの獲得には「リーグ戦の85%以上の試合に出場」という基準がありますが、現時点では40試合に出場すると85%以上となります。ちなみにビーコルでは8人の選手が40試合以上に出場しているようです。



 CS出場圏内にいる8チーム(アルバルク東京を含む)を見てみましたが、40試合以上に出場している選手が10人いるチームは他にありませんでした。それだけアルバルク東京は多くの選手たちが安定して試合に出られていると考えられますね。




 また、選手たちの平均得点が分散されているのもアルバルク東京の特徴と言えるかもしれないですね。



 現時点でアルバルク東京では平均2ケタ得点の選手が4名いますが、アルトゥーラス・グダイティス選手、安藤周人選手も平均8得点を超えています


 高い得点力を持つ選手が多くいるので、ディフェンス側としては非常に絞りにくくされてしまいますね・・・こまったなあ。




〇先行研究の紹介



 ここで1つ、先行研究を紹介させていただきます。


 直近でアルバルク東京と対戦したレバンガ北海道目線で「レバンガのミカタ」様が作成されていた記事になります。


 記事も前節、レバンガ北海道戦の直前までのデータを取られているようなので、非常に参考になるのではないでしょうか。下にリンクを貼っておきますね。



 また、記事の中で以下のようにアルバルク東京を評されていました。

◯ 見どころ

 アルバルク東京との対戦で目立つのが、トップ〜45度のピックアンドロール起点のオフェンスです。

 ビッグマンのペイントへのダイブには何度も高確率で決められていますし、(千葉ジェッツのジョン・ムーニーも同様)高身長のハンドラーがのびのびとフリーになってペリメタやレイアップで悠々と得点するシーンが目立ちます。

 ピックアンドロールに対して、スイッチをすれば確実に高さのミスマッチが生じ、アンダーで潜ればワイドオープンで3ポイントを打たれ、ドロップで守ってもミドルジャンパーやフローターを決められるのでレバンガ北海道がどのように工夫してアルバルク東京の連携を防ぐのかが見どころです。

逆に、オフェンス面ではどのポジションにおいても身長差のハンディキャップが生まれるのでどのようにズレを生じさせてフリーの瞬間をつくるのか、有効なオフェンスをどれだけメイクできるかが勝敗の鍵を握りそうです。

引用です


 トップ~45度付近のピックアンドロールは要注意のようですね。



 はずかしながら、今シーズンのアルバルク東京の試合はほとんど見ることが出来ていないので、この部分のディフェンスを気にしながら試合を見てみたいなと思います。



〇個人的な注目選手



 ここからは個人的に次節注目して見たいなと思っている選手を簡単に紹介させていただきます。



〇ライアン・ロシター選手(PF/C)



 まずは、インサイドを支える帰化選手のライアン・ロシター選手から紹介させていただきます。





 206㎝という身長に、個人リーグ10位の平均9.0リバウンドというスタッツを誇ります。得点も1試合平均で10.7得点を誇ります。


 宇都宮ブレックス時代と比較すると、シュート本数が若干少なくなっていますが、選手の出場時間の得失点差を示す「+/-」では+10.2とチームトップの成績です。



 さらに言えばリーグ全体で見ても、ロシター選手がリーグ3位の成績です。というか、TOP10を見てみるとアルバルク東京の選手ばかりです。こりゃあ強いや。







 ビーコル的に言えば、アジア枠のカイ・ソット選手と同様にオンスリーで出場できる選手ですので、他のチームと試合をする時と比較すると、高さの優位性が出にくいかもしれないですね。


 本数は少ないものの、スリーポイントも高確率で打つことが出来るので、外のエリアにいるとロシター選手を放っておくことも出来ないですね・・・。誰がロシター選手をマークするのかを迫られそうですね・・・。






〇テーブス海選手(PG)




 もう一人紹介させていただきたいのが、ポイントガードのテーブス海選手です。直近のアジアカップでは、日本代表メンバーとしても出場されていましたので、ご存じの方も多いことでしょう。





 個人的には昨シーズン滋賀レイクスで杉浦佑成選手と同じチームに所属していたこともあって、非常に印象深い選手です。





 テーブス海選手の長所として、ロシター選手同様に「+/-」が非常に高いことがあげられるでしょう。



 テーブス海選手の「+/-」は+9.5とリーグで個人5位、日本人ガードとしては比江島慎選手に次ぐ2番目の成績です。さらに日本人PGにしぼれば、リーグ1位の成績となります。



 ですが、この数字だけをもって評価をするのはフェアじゃないんじゃないかという声もあるかもしれません。


 「上の表を見れば、+/-の高い選手は強豪のアルバルク東京に所属する選手ばかりじゃないか、だからテーブス海選手の+/-も実際の実力以上にいい数字になっているのではないか」という厳しい疑問もあるかもしれません。


 ですが、個人的にはテーブス海選手の+/-の評価は妥当なものでないかと考えています


 強豪チームに所属していたとしても、試合に出られなければ+も-もつかないですし、テーブス海選手は今シーズンすべての試合にスタメン出場をしています。



 基本的には、どのチームもスタメンには実力の高い選手が出場する傾向にあると思われます。



 そういったメンバーが出場している時間帯に試合に出場して、アルバルク東京のリードを作っているのですから、むしろ「アルバルク東京の好調の要因はテーブス海選手のがんばり・実力」ということも出来るでしょう


 

 

 先のアジアカップ、日本代表での中国戦においても、テーブス海選手は日本代表でトップの+10というスコアを残しています。



 テーブス海選手は約12分出場して、中国代表を相手に10点のリードを作ったということが出来ます。代表クラスの試合でもそれだけの活躍を出来るわけですから、やはり高い実力がある事には疑いの余地はないでしょう。





 また、テーブス海選手は今シーズン3Pの成功率を上げてきています


 今シーズンは平均34.5%の確率で決めています。シュートエリアには得意不得意がわりと分かれている傾向にありますので、左45度や右コーナーにいる時には3Pにも気をつけたいですね。




 188㎝というサイズも、ポイントカードとして大型選手の部類に入ります。



 同じく日本代表の1人である河村勇輝選手とはタイプが異なる部分もありますが、テーブス海選手とのポイントガード対決も非常に楽しみですね。


 レバンガのミカタ様のご指摘通り、ピックアンドロールを多用してくるのであれば、テーブス海選手がハンドラーとなる場面も多い事でしょう。



 その際のディフェンスの選択肢には、スイッチディフェンスやスリーポイントまで含んで守る必要が出てきます。


 アルバルク東京の他の選手たちも非常に強力なので、難しいところですが、誰がどの選手をマークするかも重要になりそうですね。みんながんばれー。



○まとめ


・アルバルク東京はDFだけでなく、OFも高水準
・多くの選手が+/-でプラス、誰が出ても活躍している
・テーブス選手、ロシター選手に個人的に注目



 今回はいつものデータ打ちをせずに記事を作ってみましたが、結局4,500字くらいの記事になってしまいました。もう少しコンパクトに作らないといけないですね。



 今シーズン、最初で最後のアルバルク東京戦。おとなりなので、アルバルクブースターのみなさまも多くいらっしゃる事でしょう。


 今シーズン、ラストの横浜国際プールでの試合。強敵たるアルバルク東京に勝って、いい形で横浜国際プールを後にしたいですね。


 今週もがんばれ、杉浦佑成選手。がんばれ、ビーコル。


 おわりです!

 

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