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【分析】アルバルク東京

過去のスカウティング記事は
以下のリンクをご参照ください。

3/27現在、
36勝9敗(勝率.800)でB1東地区2位に位置しています。

過去記事と重複する部分もあるので
簡潔にポイントだけを押さえてきましょう。


◯ クラブ成績

・平均得点数 82.2点 (6位)
・平均失点数 70.0点 (2位)★
・フィールドゴール成功率 46.8% (1位)★
・3ポイント成功率 35.6% (4位)★
・フリースロー成功率 71.3% (15位)
・平均リバウンド数 39.8本 (6位)
・平均アシスト数 19.6本 (6位)
・平均ブロック数 3.36本 (2位)★
・平均スティール数 6.62本 (11位)

ここから読み取れるアルバルク東京の特徴は
次の通りです。
・ディフェンスが非常に強固
・精度の高い攻撃/得点効率がB1トップクラス
・リバウンド/ブロック値が高くインサイドが強い

# 22 ロシター(帰化枠)、# 11 サイズ、
# 23 メインデル # 77 グダイティスら
インサイド陣が非常に強力であり、
攻守にわたりアルバルク東京の勝利に貢献しています。
ウィングの日本人選手も
# 9 安藤(190cm)
# 75小酒部(187cm)
# 10 バランスキー(193cm)
# 8  吉井(196cm)
というように高身長で跳躍力のあるプレイヤーばかりです。

ハンドラーも# 3 テーブス海(188cm)は上背があり、
すべてのポジションにおいて
高さのミスマッチを多発しやすいロスターとなっています。

その結果が、
平均失点やリバウンド・ブロックといったスタッツに
反映しているとも考えられます。

攻守ともに隙のないのが特徴です。


◯ 平均プレイタイムと平均得点

平均プレイタイム
1) # 22 ライアン・ロシター   28:05
2) # 11 セバスチャン・サイズ  26:09
3) # 23 レオナルド・メインデル 25:48
4) # 3   テーブス海       25:25
5) # 9   安藤 周人        20:21
6) # 75 小酒部 泰暉       20:13
7) # 77   アルトゥラース・グダイティス 20:03
8) # 0   橋本 竜馬        13:11
9) # 10  ザック・バランスキー  12:30
10) # 8  吉井 裕鷹        11:13

平均得点
1) # 11 セバスチャン・サイズ    16.6
2)  # 23 レオナルド・メインデル   14.9
3)# 22 ライアン・ロシター     10.9
4) # 3   テーブス海         10.5
5) # 77   アルトゥラース・グダイティス 9.7
6) # 9   安藤 周人           7.9
7) # 75 小酒部 泰暉         5.5
8) # 10  ザック・バランスキー    4.1
9) # 0   橋本 竜馬          2.2

全員バスケを体現している結果に収まっています。
・プレイタイムの偏りが無い。
 (強いて指摘するなら、プレイタイム上位7人が中心の構成である)
・誰でもエース級の活躍ができる能力があるにもかかわらず、
・得点も適度に散らされており、誰でも点が取れる。

まさに死角が無いとしか言いようがありません。


◯ 見どころ

アルバルク東京との対戦で目立つのが、
トップ〜45度のピックアンドロール起点のオフェンスです。

ビッグマンのペイントへのダイブには
何度も高確率で決められていますし、
(千葉ジェッツのジョン・ムーニーも同様)
高身長のハンドラーがのびのびとフリーになって
ペリメタやレイアップで悠々と得点するシーンが目立ちます。

ピックアンドロールに対して、
スイッチをすれば確実に高さのミスマッチが生じ、
アンダーで潜ればワイドオープンで3ポイントを打たれ、
ドロップで守ってもミドルジャンパーやフローターを決められるので
レバンガ北海道がどのように工夫して
アルバルク東京の連携を防ぐのかが見どころです。

逆に、オフェンス面では
どのポジションにおいても
身長差のハンディキャップが生まれるので
どのようにズレを生じさせてフリーの瞬間をつくるのか、
有効なオフェンスをどれだけメイクできるかが
勝敗の鍵を握りそうです。

# 22 トラビスに対しては、
アルバルク東京も事前に準備はしてくるはずなので、
やはり、これまで通りの積み重ねを
いかに発揮できるかがポイントになることでしょう。

最終節を含め、アルバルク東京との対戦は残り3戦です。
負かすには非常に難しい対戦相手ではありますが、
必ずチャンスはあるはずです。

ホーム開催というアドバンテージを
最大限に発揮して伸び伸びプレイしてもらえるよう、
ブースター一丸となり応援しましょう。

ガンバレ・レバンガ!

文) アズマ・リュウセイ
写真) 民谷 健太郎

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